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【明るくおしゃれな白髪ぼかし提案】 グレイカラーとファッションカラーで作る「なじませグレイカラー」

これまでのグレイカラーは、白髪の染まりを優先し、地毛に近いブラウン系でカラーリングするのが主流でした。

しかしこの対応では「1ヶ月もすると、根元(新生部)とのコントラストが気になる」「ファッションカラーで染めてきた人はグレイカラーでは明るさや色味に満足できない」とマイナス面があります。

最近の白髪染めは「しっかり染める」ではなく「なじませる」。

白髪をしっかり隠すのではなく

  • 新生部の白髪が目だちにくいように全体を明るく、白髪をなじませる程度に染める
  • ファッションカラーと同じ明るさ・色味を楽しむ仕上がり

を求められることが多くなってきました。

白髪ぼかしの方法は様々ですが、ブリーチやブリーチハイライトを用いて明るくする方法ですと、ダメージ・施術時間等、気になる点もあります。

今回はダメージに配慮してブリーチやハイライトは最小限の使用に抑え、明るさと白髪のなじみ具合をバランスよく叶える「なじませグレイカラー」をご提案いたします。

グレイカラー履歴のある方を明るく染めていく移行期のケーススタディもいくつかご紹介しています!

INDEX

明るさとなじみ具合をバランスよく叶える「なじませグレイカラー」

「明るめのグレイカラーを使用しても白髪ぼかしに求められる明るさが足りない・・・」
「ファッションカラーは染めた時には色が入っても、すぐに白髪が浮いてしまう・・・」

こういったケースで、明るさと白髪の染まり(なじみ具合)をバランスよく叶える「なじませグレイカラー」がオススメです。

なじませグレイカラー

明るい白髪ぼかしに適した「なじませグレイカラー」はグレイカラーとファッションカラーをMixして作ります。選ぶカラー・Mix比率・お客さまの白髪率や事前状態によって、仕上がりは9~12Lv程度になり、下記のメリットがあります。

  • 明るさと白髪への染まり(なじみ具合)のバランスが良い
  • ファッションカラーと同等の色味や明るさが楽しめる
  • グレイカラー単品で染めるのと比べてカラーチェンジしやすい

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なじませグレイカラーのポイント

使用するカラー剤はヒカリナスとイロリドがオススメ

Mixする際に、グレイカラーはブラウン味の強すぎないもの、ファッションカラーは発色の良いものを使用した方が、狙いに近い色味と明るさに調整することができます。


※当社比

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ヒカリナスとイロリドの配合比率や色味の選択について

グレイカラーとして使用するヒカリナスは9Lvを基本的とし、そこに希望の色味と明るさが出るようにファッションカラーとして使用するイロリドを選択していきます。

薬剤設定のポイント

  • 白髪率
  • 髪質
  • どの程度まで明るくしてもよいかや、白髪の染まりを重視するかのご希望

に併せてヒカリナス:イロリド=3:1~1:1の範囲内で調整。

グレイカラー履歴のある方の場合


グレイカラーで染めてきたお客さまは、既染部の残留ティントが残っているケースが多いので、そのままの状態で明るい色で根元を染めたら、「根元は明るい、毛先は暗い」の失敗スタイルになってしまいます。

強制的に明るくするなら残留ティントをブリーチで取り除く方法もありますが、ブリーチしても赤味が取り切れないことが多く、髪へのダメージもありますので、あまりオススメしません。

なじませグレイカラーに移行するには、

  • 既染部の残留ティントを徐々に少なくしながら移行していく方法
  • パネルブリーチなどでハイライトを行って、明るさの陰影を作っていく方法

このような対応で全体を少しづつ明るくしていきます。

ファッションカラー履歴のある方の場合

「白髪が少しづつ増えてきて、ファッションカラーだけでは白髪が浮いてきた」「白髪への色持ちをもう少し高めたい」場合は、なじませグレイカラーの使用がオススメです。

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ヒカリナス:イロリド=1:1でMixした際の染まりと色味について

白髪率50%のウィッグに染めた事例をご紹介します。

◆ヒカリナス単品で染めた場合(各左)
ブラウン味の少ないベージュベースの色味で、通常のグレイカラーと比べると明るめの仕上がり。
◆ヒカリナス:イロリド13Lv=1:1で染めた場合(各右)
白髪の染まりは甘くなるが、明るい白髪ぼかしとしては、明るさと白髪の染まり具合のバランスは許容範囲。

ヒカリナスの色味は赤味の少ない色味ならアッシュベージュ(H-ABe9)、白髪の染まり具合を高めたい場合は少し赤味のあるナチュラルベージュ(H-NBe9)を選択します。

ヒカリナスH-ABe9×イロリドSiの明度別、白髪率別チャート(2剤6%)

白髪率によって仕上がりの明度は変わってきます。下記のチャートを参考にしてください。

※染上がりの色は地毛の色により多少異なることがあります。

ヒカリナスH-NBe9×イロリドSiの明度別、白髪率別チャート(2剤6%)

寒色系ではない、ほどよく赤味のあるベージュですので、同じ明度の薬剤でもH-ABe9よりも明るく見えます。

※染上がりの色は地毛の色により多少異なることがあります。

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グレイカラーで染めてきたお客さまの明るい白髪ぼかしケーススタディー

既染部はイロリドとクリアをMix使用。徐々に明るく移行するケーススタディ


事前状態
白髪率60%程度(後ろ40%)(新生部2㎝) 、全体8Lv
普段はヒカリナス7~9Lv単品で染めるお客さま。既染部にグレイカラーの残留ティントあり。

レシピ
新生部 ヒカリナスH-ABe9:イロリドI-7Gr = 3:1(2剤6%)
既染部 イロリドI-9Gr:トリートメントティントClear = 1:2(2剤2%)

ポイント
通常の施術時間で仕上げたい&ダメージは避けたいということで、ハイライト無しの施術を実施。全体をできるだけ明るめに仕上げたいものの、既染部は8Lv程度のグレイカラー残留ティントが残る事前状態です。
新生部が既染部よりも明るくならないようにヒカリナス9LvとのMixはイロリド7Lvを選択しました。色味は赤味を抑えたABeをベースに既染部に併せてGrをプラスするレシピにしました。今後は仕上がり明度をもう2Lvほど明るく移行していく計画で、今回の施術で新生部をヒカリナスだけで明度を下げるよりもイロリドをMixした方が、残留ティントが残りにくくなります。
既染部はイロリドにクリアをMixして染め、全体をできるだけ明るい印象に仕上げました。(ムーランエムーラン事例)

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13Lv薬剤を使ったハイライトを組み合わせたケーススタディ


事前状態
白髪率30% (フロント部40%)(新生部2㎝) 、全体9Lv

レシピ
新生部 ヒカリナスH-NBe9:ヒカリナスH-NBe7 =1:1(2剤6%)
ハイライト I-13N(2剤6%)
※カットに合わせ髪の落ちる位置と毛流れを考慮して、重なりすぎないようにチップ(毛束)を拾うようにウィービングを入れていきます。 (サイド:ホイル4枚づつ(左右)、バック:ホイル7枚、チップ幅×深さ約5~7mm、チップとチップの間隔約15mm~20mm)

ポイント
普段、新生部をネイチャーディープカラーの7~9Lvで染めるお客さま。前回染めたのが1ヶ月前ということもあり、既染部全体に色が残っている状態でした。白髪ぼかしへの移行期として、新生部はヒカリナスのみでリタッチし、既染部には色を載せずハイライトで明るくみせる施術を選択。
この時、ブリーチを使用したハイライトだと、ダメージが気になり、しかも明るくなりすぎて既染部となじみが悪くなってしまうので、既染部の表面~中段をメインにイロリドのI-13Nでウィービングを入れ、全体を明るめに。パート付近1cm内側より下から毛流れによって自然に落ちる位置に入れ、明るい毛束が重ならないよう施術しました。(ムーランエムーラン事例)

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サロンさま事例① 13Lv薬剤を使ったハイライトを組み合わせた事例

事前状態
白髪率30% (新生部2㎝) 、全体10~11Lv ※硬髪・多毛

レシピ
新生部 ヒカリナスH-MBe7:ヒカリナスH-ABe9:ヒカリナスH-LiftBe=2:1:1(2剤6%)
既染部 イロリドI-9A:イロリドI-9M=1:1(2剤4%)
ハイライト I-13BV (2剤6%)
※表面と顔周りの両サイドに各5パネル程(合計20枚)ハイライトを行い、それ以外の箇所を根元、毛先のカラーそれぞれを塗布した1プロセス施術。ハイライトは 5 ㎜スライスのウィービング(筋っぽく見えないギリギリの太さで設定)。

サロンさまの声
通常の白髪染めだと、どうしても重たい印象になりますので、やわらかい印象に仕上がるヒカリナスは欠かせません。硬毛で染まりにくい髪質のため、根元はヒカリナスのみ。さらにリフトベージュを加え、染まりを補っています。
既染部はイロリドのみで対応。赤味を打ち消すAとMをMixして使用。13LvのBVを使用してハイライトを入れて全体を明るくして、白髪と黒髪がなじむ色味に。(埼玉県 Salon de Coupez 安西さま)Instagramのページはコチラ

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サロンさま事例② ブリーチハイライトを組み合わせた事例

事前状態
白髪率50~70%(新生部2㎝) 9~10Lv ※硬毛、残留ティント多い

レシピ
Step1 ハイライト 
MMブリーチパウダー(2剤6% 3倍)
※スライス幅5mm、チップ5mmのウィービング。ホイル箇所は、顔回り 左右各3枚、頭頂部 左右各2枚。

Step2 カラー
新生部 ヒカリナスH-NBe7:イロリドI-7Gr:ヒカリナスH-LiftBe=2:1:1(2剤6%)
既染部 ヒカリナスH-NBe9:イロリドI-9Gr=1:1(2剤4%)
サロンさまの声
明るいベージュ系の色味で白髪を明るくぼかしたスタイル。表面のハイライトのおかげで、根元の白髪が伸びてきたときも目立ちにくい。
過去の白髪染め残留ティントが、13Lvカラーでは消えないと判断し、ダブルカラーでのブリーチハイライトに。残留を1回で全部消さず、今後ゆっくり除去する予定。ハイライトは頭頂部と顔回りのみに入れ、根元の白髪が伸びてきたときに、ぼやけるようにしています。カラーは地毛の赤味が少ない方であり、かつアッシュ系すぎると顔色がくすみがちなので、ヒカリナスはNBe、イロリドはGrを選択。白髪染め残留ティントを少し削る目的で、既染部の2剤は4%を選択しています。(埼玉県 Salon de Coupez 安西さま)Instagramのページはコチラ

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サロンさま事例③ ブリーチハイライトを組み合わせた事例


事前状態
白髪率 全体50~60%(こめかみ・フェイスライン70~80%)(新生部2㎝) 11~12Lv

レシピ
Step1 パネルブリーチ 
MMブリーチパウダー(2剤6% 3倍)
※ Top6枚、Side は両サイドに各3枚。白髪の多い所は細く、毛先まで白髪を作るイメージ。Topのパネルはパートラインをまたぐイメージで。

Step2 カラー
全体 ネイチャーディープカラーD-GrB5:イロリドI-9M:トリートメントティントクリア=1:3:1(2剤 2%)
タッチ塗布 15分放置 、 全体塗布 10分放置
※白髪へのカバー力を高めた、ネイチャーディープカラーを使用した事例

サロンさまの声
カットラインと毛流れを読みながらパネルブリーチを効果的に入れて、陰影を作成。オンカラーでは、根元の白髪をカバーすることと、グレイカラー蓄積がある毛先をブリーチした後に残る赤味を打ち消すため、グレイカラーもファッションカラーも赤味を打ち消す色味を選択。
明るく立体感のある、おしゃれな大人のベージュカラーに仕上げました。ハイライトで明るい筋を作りながら、明るい色で根元も染めてあるので、白髪が伸びてきた時も境目のコントラストが目立ちにくくなります。(北海道 AVASA 五十嵐さま)

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ファッションカラーで染めてきたお客さまの明るい白髪ぼかしケーススタディー


事前状態
白髪率10%(新生部2㎝) 、全体12~13Lv

レシピ
全体 ヒカリナスH-NBe9:イロリド(I-13Si:I-9Si) = 2:(1:1)(2剤6%)

ポイント
事前状態が12~13Lvと明るくなっており、イロリドにヒカリナスをMixして全体を少しだけ落ち着かせながら、白髪をカバーできるレシピです。白髪へのなじみがよいヒカリナスのNBeをベースに、イロリドのSiで赤味と明度を調整しました。ファッションカラーと変わらない明るさと色味を楽しめる仕上がりです。(ムーランエムーラン事例)

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メンズの(明るくしない)白髪ぼかし

メンズの白髪ぼかしでは、明るくせずに、白髪をぼかす程度に染めます。

この時、グレイカラーを使用すると暗く染まりすぎてしまうため、ファッションカラーの低明度の色味+クリア剤を使っていきます。

施術のポイント

  • 全体が明るくならない5Lvを使用(褪色しても赤味が出ない)
  • 色味は青味のある灰色のイロリドSi(シルバー)がオススメ
  • クリア剤をMixして白髪をぼかす仕上がりに
  • 5Lv単品で5分放置よりも、クリア剤をMixして薄めた薬剤で15分放置した方が色持ちがよい「白髪ぼかし」が可能
  • 2剤は2%でブリーチ力を抑える

施術事例

事前状態
白髪率 全体20%(こめかみ・フェイスライン30~40%) カラー履歴無し

レシピ
全体 イロリドI-5Si:トリートメントティントClear= 3:1(2剤2%)

チャート


※染上がりの色は地毛の色により多少異なることがあります。

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