【色味でトーンを下げて深みを出す】冬映えヘアカラー
冬に合うカラーとしてのポイントは、暗くではなく、深く!
秋から冬はヘアカラーのトーンも少し落ち着いた印象を好まれますが、落ち着いたトーンの中にも色味を感じさせたいですよね。
そこでポイントとなるのは、ブラウン系だけでトーンを下げてしまうのではなく、赤やオレンジ、紫系の暖色を中心とした「色味」でトーンを下げることです。
冬に映える深みとツヤのある、ファッションカラー・グレイカラーのオススメレシピをご紹介します!
INDEX
冬映えカラーのポイント
秋冬のお洋服に合わせ、髪色もトーンダウンさせたい時、ブラウン中心で下げてしまうと地毛の色味に戻るイメージで、色味はうまく出せません。トーンダウンしながら色味を入れるようにすると、色がしっかり映える仕上がりになります。
レッドやピンクやオレンジなどの暖色系、褪色やダメージによる黄味やオレンジ味を抑えたい場合は紫系を選ぶと深みとツヤ感を出すことができます。
ファッションカラー事例
ブルーバイオレットにレッドをMixして作る「マロンブラウン」
レシピ
Before 約10~11v (1.5か月前にカラー)
全体 イロリドI-7BV:トリートメントティント Red=2:1 (2剤4%)
※既染部をネープから塗布後、新生部をそのまま塗布 放置25分
レシピのポイント
暗すぎる色を使わずに、褪色した髪の黄味をカバーするブルーバイオレットの7Lvをベースに、トリートメントティント(コントロールカラー)のレッドをMix。暖色系の色味と深さのあるやわらかいブラウンに仕上がりました。(ムーランエムーラン事例)
インナーカラーをプラスして印象的に仕上げた「ピンクバイオレット」
レシピ
Before 約11Lv(2か月半前にカラー)
全体 イロリド(I-7P:I-9P:I-9BV)=1:1:2 (2剤4%)
インナー カラー ノジアカラーベースを使用 レッド:ブルー=20:1 (サポートクリーム10%)
※インナーカラーを入れたい部分は事前に15~16Lvにブリーチ
レシピのポイント
全体はイロリドのピンク7Lv・9Lvとブルーバイオレッドの9Lvで色味を入れながらトーンを下げることで、深みと奥行きのある色味に。
インナーカラーにはビビットな色味で染められる塩基性染料を使用したトリートメントカラー「ノジア」を使用。ブリーチ箇所の黄味を補正するため、カラーベースのレッドにブルーをわずかに加えて、印象的なディープレッド系のポイントカラーに仕上げました。(ムーランエムーラン事例)
深いピンクにバイオレットを加えた「ラスティピンク」
レシピ
Before 9Lv
全体 イロリド(I-9P:I-5P:I-9BV:I-7BV)=3:1:3:1(2剤4%)
レシピのポイント
オレンジ系に褪色した事前状態から、やわらかいくすんだピンクを狙うため、イロリドのピンクにブルーバイオレットをミックス。トレンドをおさえたモード系のピンク。(大阪府 release 松井さま)
暗くても抜け感を感じる「アッシュグレイ」
レシピ
Before 約16Lv(2か月前にダブルカラー)
全体 イロリド(I-5Gr:I-5BV)=3:1 (2剤2%)
レシピのポイント
ブリーチ履歴のある褪色した髪を、冬に合う落ち着いた暗髪カラーに。
イロリドのグレージュ5Lvとブルーバイオレット5Lvで黄味の補色を入れながらトーンダウンさせることで、暗くても抜け感を感じるおしゃれな暗髪スタイルに。(ムーランエムーラン事例)
グレイカラー事例
明るくツヤのある「オレンジベージュ」
レシピ
Before 白髪率50%(新生部1㎝)、既染部12~14Lv
新生部 ヒカリナスH-NBe7:トリートメントティントOrange=5:1(2剤6%)
既染部 ヒカリナスH-NBe7:トリートメントティントOrange =5:1(2剤2%)
※白髪率が高い方なので、ヒカリナス7Lvで明るく仕上がっています。白髪率や事前状態に併せてヒカリナス9Lvを使用してください。
レシピのポイント
白髪率が50%と多いのですが、白髪の入り方が全体的に均等なナチュラルメッシュ状態の方。いつも全体のベース色としてヒカリナス7Lvで染め、白髪をなじませながら明るく仕上げています。白髪のなじみを考えて、ヒカリナスの色は少しだけ赤味のあるナチュラルベージュを選択しています。
60代とは思えないほど髪がキレイな大人女性ですが、トリートメントティント(コントロールカラー)のオレンジを加えてさらにツヤ感をプラス。髪がキレイに見えるだけでなく、大人女性の気になる肌映えが良い色味です。(北海道 AVASA 五十嵐さま)
ツヤと透明感があり褪色もしにくい「ウォームグレージュ」
レシピ
Before 新生部1cm(白髪率30%)、既染部10~11Lv
新生部 ネイチャーディープカラー D-BB7:D-BB9=1:1(2剤6%)
既染部 イロリド(I-7Gr+I-9Gr):ネイチャーディープカラーD-BB9=3:1(2剤6%)
※既染部の2剤は2%を使用すると暗くなります。ダメージが気になる髪の場合でも4%を使用してください。
レシピのポイント
既染部はイロリドGr(グレージュ)に白髪をカバーするネイチャーディープカラーを3:1でMixして8Lv程度にして、全体的に明るさを出して白髪をなじませる仕上がりに。
イロリドのN(ナチュラル)やGr(グレージュ)の7Lv以下であれば、単独で使用いただいても白髪にも色が入りますが、グレイカラーをMixして濃い色味を足すことで、色残りが違ってきます。2剤は新生部も既染部も6%を使用。新生部は白髪に色を入れながら明るさと色味を出すために。既染部はこれまでの蓄積されたグレイカラーの残留ティントのくすみを取って透明感を出すための選択です。(ムーランエムーラン事例)
明るさと色味で白髪をなじませた「オレンジカラー」
レシピ
Before 新生部1cm(白髪率全体20%、こめかみ80%)、既染部16Lv
新生部 イロリドI-5N:トリートメントティント Orange=1:1(2剤4%)
既染部 イロリドI-7N :トリートメントティント Orange=1:5(2剤4%)
レシピのポイント
白髪はほんのりぼかす程度で、ファッションカラーのように明るいスタイルを楽しまれているお客さま。
トリートメントティント(コントロールカラー)のOrangeであざやかなオレンジカラーに!
新生部はイロリドのナチュラルの5LvをMixして、明るさと色味で白髪をなじませ、全体は前回のブリーチ履歴を活かして彩度の高い仕上がりに。(北海道 nowインパルス 高橋さま)
色味補充にオススメのカラーシャンプー
褪色や黄味が気になり始めたら、カラーシャンプーを3日に1回いつものシャンプーと置き換えて使うだけで、お色味を補充してあげることができます。(カラーリングしたお色味と同じ色味ではないので、褪色が気になってからご使用いただくのがオススメです)
ノジア ティントシャンプーは1回でわかるほど濃く色づく、濃厚カラーシャンプー。
暖色系のファッションカラーの色味補充にはピンク
適度に青味を含むお色味ですので、ピンクを補充しながら、褪色でアンダーの黄~オレンジ味を補正してくれます。
寒色系のファッションカラーの色味補充にはアッシュ
青と灰色のこだわりのバランス。アンダーの黄~オレンジ味を補正して透明感を復活させます。
空気の乾燥が気になる季節。髪のパサつき対策方法をご紹介
乾燥した髪ではせっかくのお色味もキレイにでませんので、ホームケアで簡単にできる乾燥対策をオススメしましょう!
お風呂で出来る蒸しタオルトリートメントや、ドライヤー時間を短縮するタオルドライ、アウトバストリートメントでフタをして髪の水分を閉じ込めるなどで髪の水分量を高めることができます。