【染まり・色味】NODIAグレイカラー活用 完全マニュアル
塩基性・HC染料を使用したノンジアミンタイプのトリートメントカラーNODIA(ノジア)。
2022年2月に発売の『ダークブラック』『ダークブラウン』、そして『ブラック』『ブラウン』の他にファッションカラー用にラインナップしている『ベージュ』と併せ、グレイカラー色味活用や、染まりを高めるポイントを総まとめ!
すでにご活用いただいているサロンさまも、これからご活用いただくサロンさまも気になるポイントをぜひチェックしてください!
INDEX
- NODIAはアレルギーやダメージを気にする方への白髪染めに
- 白髪の染まりを高めるポイント
- 色味の選択方法(色の特長やMix方法)
- 単色の色味と特長
- ブラウンとブラックをミックスしたら?
- 染まりや褪色の事例
- 色味を広げる、明るく染める場合
- NODIAご使用の注意点
- アレルギー対策はしっかりと
- 染めてから洗髪5回程度は色流れに注意
- 染まりと色持ちについて
NODIAはアレルギーやダメージを気にする方への白髪染めに
NODIAは「塩基性・HC染料」をベースに、ジアミンなどの酸化染料を含まないカラー剤です。ジアミンアレルギーで白髪を染められなかったお客さま、将来的なアレルギーリスクを避けたいお客さまにご提案いただけます。
また、アルカリカラーに比べ、ダメージリスクも少ないため、髪を傷めたくないお客さまにもオススメいただけます。
NODIAにはノンジアミン対応のカラーの中でも以下の特長があることがメリットです。
- 塩基性・HC染料でも納得の染まり
- 頭皮への染着が少ないため根元ギリギリまで染めることが可能
- トリートメントベースのため、ツヤがあり、なめらかな手触りに仕上がる
ジアミンアレルギー対応、ダメージ予防の白髪染めの新しい選択肢としてお使いいただけます。
※ヘアカラーに含まれる酸化染料によるアレルギーに対応しておりますが、すべてのアレルギーには対応しておりません。
白髪の染まりを高めるポイント
染料の特性上、通常カラーよりも褪色は早くなります。1ヶ月程度は色持ちしますが、徐々に薄くはなってきます。下記のポイントに沿って施術いただくことで白髪の染まりが高まります。
- ドライ塗布
- 必ずサポートクリームを使用(カラーベース:サポートクリーム=10:1で混合)
- 通常のヘアカラーの塗布よりもスライスを薄めに(5㎜程度)
- 通常カラーよりも、少し多めに塗布 (通常カラーの1剤+2剤量の1.1倍が目安)
- 放置時間は加温20分+自然10分(加温無しの場合は30分+10~15分と長く放置)
- 白髪の多い箇所や染まりムラになりそうな場合は部分的にカラーアシストウォーターを使用
カラーアシストウォーターの特長と使用方法
カラーアシストウォーターは白髪が多い箇所などに使用する専用濃染処理液。微還元力があり、塩基性染料の定着を高めます。(パーマが落ちる・かかるなどの影響はありません。)
ご使用いただくと0.5Lv程度濃く染まります。
カラーアシストウォーターはカラーベースを塗布する前に使用します。付属のポンプフォーマーに入れて泡状でご使用いただくことで、狙った場所のみに塗布しやすく、お顔に薬剤が垂れにくく使用できます。
白髪が多い箇所や染まりムラを避けたい箇所に直接泡を塗布し(部分的に細かく塗布したい場合はハケやコームを使用)、軽くもみ込んで、ドライします。
使用方法のポイントを説明した動画はコチラ
色味の選択方法(色の特長やMix方法)
単色の色味と特長
ダークブラウン:赤味を抑えた濃いブラウンで深みのある色味
濃さはマニキュアのダークブラウン程度、アルカリカラーの5レベル程度
☑自然な色味で深く染めたい方に
☑ツヤを求める大人女性に
ダークブラック:赤味のない無彩色で濃い黒に近い色味
濃さはマニキュアのダークブラウン程度、アルカリカラーの5レベル程度
☑赤味が少ない色味で深く染めたい方に
☑男性などクールな印象を求める方に
ブラウン:赤味を抑えた自然なブラウンでツヤのある色味
濃さはマニキュアのミディアムブラウン程度、アルカリカラーの6レベル程度
☑自然な柔らかい印象を求める方に
☑ツヤを求める大人女性に
ブラック:赤味の無い濃いグレーのような落ち着いた色味
濃さはマニキュアのミディアムブラウン程度、アルカリカラーの6レベル程度
☑褪色後も赤味を出したくない方に
☑男性などクールな印象を求める方に
※染め上がりの色は地毛の色により多少異なることがございます。
ブラウンとブラックをミックスしたら?
ブラックを混ぜることで、より赤みを抑えたブラウン系に調整できます。特に褪色時の赤味を避けたい場合はブラックを少し加えていただくと効果的です。
染まりや褪色の事例
ダークブラウン、ダークブラックの事例
ダークブラウン単色【モデル:50代女性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■白髪率70% 新生部2㎝
ダークブラウン単色【モデル:60代女性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
※カラーアシストウォーター使用
■白髪率80~90% 新生部4㎝
ダークブラック単色【モデル:50代男性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■白髪率80% 新生部3㎝
ダークブラック単色【モデル:60代女性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
※リタッチのみ ※カラーアシストウォーター使用
■白髪率50~70% 新生部1.5㎝
Mix【ダークブラウン:ダークブラック=1:1】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
新生部 ダークブラウン:ダークブラック=1:1 加温20分
既染部 ブラック単品 自然10分
※カラーアシストウォーター使用
■白髪率 全体50%、顔回り60~70% 新生部3㎝
ブラウン・ブラックの事例
ブラウン単色【モデル:60代男性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■フロント 白髪率70%〜50% バック 白髪率30% すべて新生部


ブラウン単色【モデル:60代女性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■フロント 白髪率70%〜50% バック 白髪率30% すべて新生部


ブラウン単色【モデル:50代女性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■フロント 白髪率70%〜50% バック 白髪率30% すべて新生部


ブラック単色【モデル:40代男性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■フロント 白髪率70%〜50% バック 白髪率30% すべて新生部


ブラック単色【モデル:50代男性】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■フロント 白髪率70%〜50% バック 白髪率30% すべて新生部

MIX【ブラウン:ブラック=1:2】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■白髪率80% すべて新生部

色味を広げる、明るく染める場合
色味を明るくする
ブラウンにベージュをミックスすることで明るい色味に調整できます。ベージュの比率が高いほど白髪の染まりは甘くなりますので、ご要望に併せてご使用量などを決定してください。
既染部のベージュ使用事例
新生部⇒ブラウン:ブラック=4:1、既染部⇒ベージュ
前回もNODIAを使用。新生部は前回と同じく、ブラウンに少しブラックを混ぜて使用。既染部にはベージュで軽さの残る印象に。
新生部⇒ブラウン:ブラック=1:1、既染部⇒ベージュ
前回NODIAのトーンアップレシピで染めたお客さま。新生部はブラックとブラウンを同量でミックスして伸びてきた白髪をしっかり染め、既染部はベージュで透明感を出しつつ、トーンダウン。
NODIAのトーンアップレシピ(会員サロンさま限定公開)
現場のサロンさまでは、トーンアップで明るい白髪染めに対応されている事例があります
色味を広げる
3原色などのカラーベースを組み合わせると色味の幅が広がります。3:1でしっかり発色しますが、白髪の染まりを優先するには5:1がオススメです。
◆ブラウンとカラーベースとのミックス◆
レッドやブルーをMixした時の使用事例
MIX【ブラウン:レッド=3:1】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■白髪率30% すべて新生部
赤味を足したツヤのあるレッドブラウン
MIX【ブラウン:ブルー=3:1】
【施術】カラーベース:サポートクリーム=10:1 加温20分+自然10分
■白髪率40% 新生部3㎝
寒色系ブラウンの場合は染まりが甘くなるので、しっかり染めたい新生部 は カラーベース(ブラウン)単品を使用。
赤味を抑えたクールなアッシュブラウン
NODIAご使用上の注意点
アレルギー対策はしっかりと
NODIAはジアミンなどの酸化染料は不使用ですが、すべてのアレルギーに対応しているわけではありません。
ご使用の際には必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行ってください。
※皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について詳しくは「日本ヘアカラー工業会」のホームページをご覧ください。
※アレルギーリスクを避けるには、カラーカップ、カラーコーム、イヤーキャップ、マドラー、クロス類、シャンプー台の枕など道具や小物にも注意が必要です。ジアミンを含む他のヘアカラーで使用した物とは分けてご使用ください。
※パッチテスト前にお客さまの当日の体調や、これまでヘアカラーを行った際の症状をカウンセリングすることも大切です。
染めてから洗髪5回程度は色流れに注意
NODIAで染めた後は、数日は色流れにご注意いただく必要があります。
ご注意いただく期間は、シャンプーの泡に色がついている期間です。(洗髪5回程度が目安です。)
それまでの間は以下の点にご注意いただくことをお客さまにお伝えください!
・シャンプー後は必ず完全に髪を乾かす
・白い枕カバー・タオル・色移りしやすい服装を避ける
お客さまにお伝えるするためのリーフレットがございますので、ご活用ください。
染まりと色持ちについて
NODIAは通常のアルカリタイプのヘアカラーと比べると染まりや色持ちは劣り、1ヶ月程度で徐々に色が薄くなってきます。
色持ちの対策としてカラーベースのチューブタイプをご自宅でカラートリートメントとしてご使用いただく方法をオススメいたします。
ご自宅ではサポートクリームはご使用いただけませんので、しっかりは染まりませんが、褪色した色味を補充したり、新生部との境目をぼかすこともできますので、次回ご来店までのつなぎ役としてオススメください。
ご紹介した染まりを高めるポイントをご確認いただき、お客さまのご要望に合わせてグレイカラーを楽しんでいただく新しい手段としてぜひNODIAをご活用ください!