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40代のお客さまは知りたがり?

佐藤友美(元・増田ゆみ)の40代からのオトナ女性研究所
皆さん、いま、お手元に40代のお客さま向けのヘアカタログはありますか?

例えばクロワッサンのヘアカタログ、例えばユニークピースのヘアカタログ。そのヘアカタログを開いてみてください。普段見慣れている10代、20代のヘアカタログとは、何かが違うはずです。さて、何でしょうか。

実は、40代を中心のする、大人女性向けのヘアカタログは、若い世代向けのヘアカタログに比べて、圧倒的に「髪型の解説」の分量が多いということに気づくはずです。つまり、文章が多いということです。

私の実感値でいくと、10代から20代のヘアカタの髪型解説は100文字から150文字の間。40代以上のヘアカタログは、300文字から600文字の間。ずいぶん差があります。これは何も、ヘアカタログだけの特徴ではありません。ファッション誌においても、若い世代の髪型解説は短く、大人女性が読むファッション誌の髪型解説は長く、詳細な説明がされています。

さて、これはどうしてでしょうか。

読者アンケートをとると、大人女性はビジュアルだけに飛びつく世代ではないことがわかります。なぜその髪型が素敵なのか、どうして若々しく見えるのか。その理由を知りたいのが、大人女性なのです。選ぶべき理由があるものにお金を払う。それが、大人女性の心理です。

昨年、ある人気ファッション誌で、白髪染めの企画が話題になりました。ハイライトを何本もとり、そのモデルさんの3ヶ月後の髪、半年後の髪を追いかけるという、業界誌ばりの詳しい解説をしたページです。

この企画が大反響を得たということも、この世代の方々が、施術に対する理由、価値を知りたがっていることの裏づけのように思います。

以前、Tierraという美容院の代表の中村さんのセミナーで「若い女性たちにとって髪はファッションの一部です。年齢があがるほど、女性にとって髪は体の一部になります」というお話を聞いたことがあります。

この言葉は、大人女性の本質をズバリ捉えていらっしゃると思います。大人女性にとって、髪は体の一部。メンテナンスの重要性や、デザインの違いを説明されることは、彼女たちにとってはとても嬉しいことなのです。大人のお客さまには、皆さんの施術の価値をあげる説明を少し加えてみてはいかがでしょうか。