【ファッションカラーを使ったグレイカラー対応】ファッションカラーで新生部の白髪も染める方法
ファッションカラーを使って新生部も含めた全体の白髪をカバーすると下記のようなメリット・デメリットがあります
メリット
- ブラウンを多く含む通常のグレイカラーよりも透明感を感じる軽い色味で染めることができる
- グレイカラーよりも明るく仕上がるので、染めてしばらくしてから、伸びてきた新生部との境界が目立ちにくい
デメリット
- グレイカラーと比べると色持ちが劣る(白髪率が低い方や、ぼかし染めでOKな方に)
- 特に根元の白髪の染まりが気になることがある(新生部のみグレイカラー、またはグレイカラーとのMixが必要)
イロリドを使った白髪染め対応の事例やコツをご紹介します!
INDEX
- イロリドで白髪が染まる色味は?
- 白髪染めで色味を出したいときは?
- 明るさと色味をもっと出しながら白髪をカバーすることはできる?
- 加減法でさらに明るさと色味を出しながら白髪をカバーする方法
- 白髪率の高い方はグレイカラーと組み合わせて明るい白髪染め対応
イロリドで白髪が染まる色味は?
7Lv以下のN・Grで白髪染め対応に使用できる
- 7レベル以下のN、Grは白髪染め対応可能ですが、ブラウン味が少なく、透明感のある仕上がりですが、一般的なグレイカラーよりは染まりは少し甘くなります(7Lvで白髪になじむ仕上がり)
- その他の色味は7Lvの濃さで白髪に色は入り、染めた時はなじみますが、ブラウン味が少なすぎるため、色持ちが良くありません。
明るさはイロリドの7Lvで一般的なグレイカラー8~9Lv相当となり、白髪になじむ程度の仕上がりです。
白髪率30%、6LvN(ナチュラル)単品の染まり事例
グレイカラーよりも、色味が軽く、透明感のある印象になります。
Before
新生部3cm、白髪率30%
Color
I-6N(2剤6%)合計30分放置
新生部塗布→10分放置→コームでなじませ5分放置→既染部塗布→10分放置
白髪率70%、3LvN単品の染まり事例
グレイカラーの4Lv相当ですが、ブラウン味の加減で、色味が少し軽い印象になります。
Before
新生部 全頭、白髪率70%
Color
I-3N(2剤6%)合計30分放置
塗布後20分放置→コームでなじませ10分放置
白髪染めで色味を出したいときは?
イロリドの濃さを活かして色味を楽しむ白髪染め活用
白髪が染まる色味:希望の色味=5:1~3:1でMixします。
色を混ぜる分、白髪の染まりは甘くなりますので、白髪率やご希望に合わせて調整してください。
- NやG rの使用割合が少ない・明度が高い程、白髪の染まりは甘くなります。
- 色味を強調したい場合は、1:1~1:3など色味の割合を増やして調整いただけます。ただし、白髪の染まりは甘くなります。
- 9Lvをお使いの場合は、明るさは出ますが、その分、白髪の染まりは甘くなります。
- イロリドのNやGrではなく、ネイチャーディープカラーやヒカリナスを代わりに使うと、その分白髪の染まりは良くなります。
- 既染部にも色味をしっかり入るように、新生部塗布後、既染部もすぐ塗布して15分〜20分自然放置します。
ピンクやアッシュだけで白髪は染まるか?
イロリドは濃さがありますので、ピンクやアッシュなどの色味でも7Lv以下であれば、白髪が染まったように見えます。
しかし、ブラウン味の染料は配合しておりませんので、色味が少し浮いたような印象で色持ちも悪いため、白髪率の低い方や染まり具合にこだわらない方ならご使用可能です。
白髪率30%でPの色味をしっかり出した事例
Before
新生部 1cm、白髪率30%
既染部 8~9Lv
施術
全体 I-6N:I-7P=3:1(2剤6%)
新生部塗布後、すぐに既染部まで塗布して15分放置
明るさと色味をもっと出しながら白髪をカバーすることはできる?
新生部と薬剤を塗分けて対応
既染部の白髪が目立たない場合は出したい色味の9Lvを使用して染め、
新生部は既染部でチョイスした色味に白髪が染まるN、GrをMixしてカバー力を高めます。
- 白髪の染まりは色を混ぜる分、甘くなりますので、ぼかし染め感覚・白髪率の低い方に対応可能です。
- 既染部に残留ティントが多い場合はClearをMixするなどで対応します。
白髪率20%、既染部は9LvのGr(グレージュ)で対応した事例
Before
新生部 白髪率20%
既染部 9~10Lv(残留ティントは少ない)
Color
新生部 I-5N:I-9Gr=1:2(2剤6%)
既染部 I-9Gr(2剤2%) ※残留ティントが多い場合はClearを1:1でMixして暗くなるのを防ぐ
白髪率10%、既染部は9LvのBV(ブルーバイオレット)で対応した事例
Before
新生部 白髪率10%
既染部 9~10Lv(残留ティントは少ない)
施術
新生部 I-6N:I-9BV=1:3(2剤6%)
既染部 I-9BV(2剤2%)
加減法でさらに明るさと色味を出しながら白髪をカバーする方法
加減法について
加減法とは、高明度と低明度を組み合わせることで、黒髪のリフト力を高め、白髪を染める染料量を増やすテクニックです。
単品の場合と比べて、白髪を染める染料量を増やすことができるので、より白髪と黒髪のなじみが良くなります。
イロリドでは、8Nを軸に、高明度の13Nで黒髪を明るく見せつつ、低明度の5N(または6N)で白髪をカバーすることで、気になる白髪を自然になじませ、明るい白髪染めが可能です。
レシピの考え方
基準レシピ
13N+8Nの合計に対し、5Nまたは6Nの量を5~30%配合します。
注意点
- 5Nまたは6Nを使用するため、仕上がりの色味ではわずかに赤味が出ます。赤味を抑えたい場合は、5Nを5Grに変更がオススメです。
- このレシピで通常の白髪染めのように「根元に薬剤をためる塗布」の場合、中間より根元が明るくなる可能性があるため、ファッションカラー感覚で根元は薄塗りがオススメです。
- リフト力を高めたレシピのため、通常のグレイカラーより褪色時に明るく抜けやすい傾向があります。
明度別レシピ表
※ネイチャーディープカラー、ヒカリナスは、商品は9Lvまでのラインナップです。
色味アレンジ
13Lvを他の色味に変更することで 、色味のバリエーションを作ることができます。
加減法を使った使用事例
アッシュベージュ9Lv相当レシピ
13Aを使用し、白髪染めとは思えない透明感。少ない白髪を、明るさを出して色を加えながらキレイにカバー。明るいアッシュベージュ系の仕上がりにできました。
Before
新生部 白髪率5%、2cm
既染部 9~10Lv
施術※9Lv相当
新生部 I-13A:I-8N:I-5N=5:5:1(2剤6%)
既染部 I-13A(2剤2%)
新生部塗布後、すぐに既染部も塗布して20分放置後、お流し。
8.5Lv相当マットベージュレシピ
赤味が気になる硬毛のお客さまで、13Mを使用して赤味を抑えたレシピに。チラホラ気になる少ない白髪を自然にカバーしながら、明るいベージュ系の仕上がりに。
Before
新生部 白髪率5%、3cm
既染部 9Lv
施術※8.5Lv相当
新生部:I-13A:I-8N:I-5N=5:5:2(2剤6%)
既染部:I-13M:I-9M=1:1(2剤2%)
新生部塗布後、すぐに既染部も塗布して20分放置後、お流し。
8Lv相当グレージュレシピ
オレンジ系に褪色したお客さま。気になる根元の白髪は明るさを維持してカバーしながら、全体は落ち着いた自然なグレージュ系に。
Before
新生部 白髪率10%、3cm
既染部 9Lv
施術※8Lv相当
新生部:I-13Gr:I-8N:I-5N=3:3:2(2剤6%)
既染部:I-9Gr(2剤2%)
新生部塗布後、すぐに既染部も塗布して20分放置後、お流し。
白髪率の高い方の明るい白髪染め対応
【白髪率が高い方を含む明るい白髪染め対応】白髪も染めつつ明るく染めるカラー選定マニュアル
イロリドを使った白髪染めは、白髪率が高い方の場合、染まりの心配があります。
そこで、白髪も染まるベージュ系カラー「ヒカリナス」も含めた明るい白髪染め対応方法をご紹介しています。