アイディアのレシピ -自分だけのオンラインアイディア帳-
この連載では紙のスケジュール帳や紙のノートもアイディアのタネとしてご紹介してきましたが、デジタルを制するものこそが勝ち組なこの時代。せっかくだから、自分だけのアイディア帳は、オンラインにも持っておきましょう。
デジタルでのアイディア帳の選択肢は無限にあると思いますが、私が個人的に愛用しているのは、自分宛にメールを送れる「Captio」と、写真や音声でもメモが出来る「Google Keep」の2つです。
(Captioは有料アプリですが、2日に1回は使っているので、確実に元を取れていると言えます。)
それぞれの使い分けですが「今すぐ必要なこと」と「いつか使うこと」で分けています。
Captioで自分にメールする情報は、例えば「今夜書こうと思っているブログのネタ」「出さなくてはいけない領収書」など、今すぐに、あるいは家に帰ってすぐに使う情報。数日以内に、そこから内容を引き出して活用するものです。
対して、「Google Keep」に貯めておくのは、今すぐではないけれど、いつか使うかもしれない情報。素敵な表現や、インスピレーションを高めてくれる写真や、新しく得た知識など。タグづけ管理が出来るので「ネタ」「グルメ」など、いくつかのタグをつけて、メモしています。
例えるなら、「Captio」で送るのは、机の上に出しっぱなしにして、今すぐ使う情報。
「Google Keep」は、引き出しにしまっておいて、使う時に、そこから出して使う情報。
アイディアってほんの一瞬のひらめきだからこそ、忘れないように仕組化して、保存しておいて、適切な状況で引き出せる状態を作っておくことが人との差別化になると思うのです。
私たち人間の能力は、そこまで高くない代わりに、そう対して個人差があるわけではない。もちろん、頭のいい・悪いはあると思いますが、PCくらい記憶できる人はいないし、グーグルみたいにどんな分野の情報を持っている人だっていないわけです。
だったら、限られた平等な能力を、どうやったら出来るだけ生かせるかを考えることが、自分の能力を高めるコツだと私は思います。
自分はなかなかアイディアを出すことが出来ないと言っている人ほど、アイディアを出す努力をしていなかったりします。アイディア出しが不得意な人ほど、自分なりの「アイディア帳」という武器を常に磨くべきです。
ぜひ、ご自身の生活スタイルに合わせたアイディア帳づくりを始めてみてください。そして、アイディア力の高い人と丸腰で戦わず、武器をうまく使える戦士になりましょう。