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お役立ちコラム

さまざまな産休と育休、復帰までの道のり

佐藤友美(元・増田ゆみ)の女性美容師とサロンの幸せ研究所

取材を通じて、いろんな女性美容師さんの産後復帰のお話を聞きました。出産、育児と仕事の両立は、その方のお考えやご家庭の状況、母子の体調などによっても千差万別で、何が一番いいとは言えない領域です。

ですが、たくさんの女性美容師さんが「これをやって良かった」と答えていらしたことを、参考までにいくつかご紹介させていただきます。

①出産前からブログの本数を増やし、お休み中も顧客とつながりを持った方たち

産休に入ってからもサロンのブログ更新を頻繁にし、出産後もいち早く育児の様子をアップする方が増えています。ブログをきっかけに、休暇中にもお客さまとの会話が生まれているのがかえって強みになっているようです。

仲のいいお客さまの予約が入っているときは、育休中であっても子連れで顔だけ出す方もいるようです。お客さまと距離ができないようにされている方たちは、復帰後の失客がずいぶん少ないように感じます。

②スピード復帰で週に数日だけサロンに立った方たち

産前1ヶ月、産後2ヶ月程度で復帰する方もたくさんいらっしゃいました。ただし、最初からフルタイムではなく、週に2日、例えば平日+土日のどちらかというシフトで、無理のないペースで復帰されていくケースが多いようです。

このメリットは大きく2つ。まず早期復帰により失客率がぐんと減ります。「ほとんどのお客さまはこちらの都合に合わせて予約を調整してくださった」という声もよく聞きます。もうひとつのメリットはハサミがにぶらないこと。週に数日の早期復帰は生涯年収を考える上でも大きなメリットになるようです。

③サロンのバックアップ体制を有効利用された方たち

女性美容師さんに出産後必ず戻ってきてもらいたい、そしてその美容師さんについていた顧客を失客させたくない。この2つの理由から、店全体で顧客流出を防ぐ取り組みをしているところもあります。

例えば育休中の方の顧客がサロンの他の美容師さんを指名した場合は、売り上げの何パーセントかが休み中にも支払われる方法であったり、お休みの人の代わり入った美容師さんにはインセンティブが支払われたり。「サロン全体のお客さま」と考えることで、引き継ぎのクオリティもあがり、顧客の失客を防げるというわけです。

リクルートも集客もとても厳しい時代です。ということは、お休みに入る女性美容師さん自身も、その美容師さんの顧客も、サロンにとっては本当に貴重な宝物だということ。

時代は女性美容師の皆さんに追い風です。美容師を一生続けたいと思っている皆さん、自信を持ってお休みして、そして必ずや、戻ってきてくださいね!!!

出産や育児で得た経験を、みなさんのお客さまやスタッフさんに是非、還元してあげてください!

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