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初心忘るべからず|うさかめサロン経営
こんにちは、ドラえもん吉村です。
【初心忘るべからず】という有名なことわざがありますね。「はじめた頃の気持ちや志を忘れてはいけないよ」という意味で、初々しい気持ちを忘れがちなベテランへと向けた戒めを込めたことわざなのだと解釈されています。
ところが、このことわざの元となる「花鏡」や「風姿花伝」を書いた世阿弥は、もっと深い意味で【初心忘るべからず】を書いていると言われています。
世阿弥は、人生のステージにおいて、【いくつもの初心がある】と言っています。
①若い時の初心
若い時や習い始めの頃は、芸が未熟だ。上手くいかないことや出来ない悔しさを感じたことがあるだろう。その未熟に立ち向かい、努力に励んだ自分を忘れてはいけないよ。
②人生の時々の初心
人生の時々で、色んな壁や困難があった。そして、その時々に挑戦したり、得られる発見があった。その時々の経験は、これからも役に立つのだから、忘れてはいけないよ。
③老後の初心
人生の終焉へと向かい、ベテランの域になっても、芸を極めたと過信してはいけない。自分が追求してきた道は、まだまだ果てしなく続くし、老いてこそ見える新たな発見もたくさんあるので、老いてなお芸に励もう。
という感じで世阿弥は、各段階における芸や、その時の経験を捨てずにとっておきなさい。そうすればどの段階の習熟にも役に立つよ。と伝えようとしていたと言われています。
改めて、初心忘るべからずですね。
◆今回のポイント振り返り◆
- 若い時の努力を思い出そう
- 人生時々の経験を思い出そう
- ベテランこそ新たに挑戦しよう
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