【セミナー参加レポート】ノンジアミンタイプカラーセミナー(2024@広島)※次回セミナー案内あり
美容室で起こる頭皮トラブルの一つ「ヘアカラーのアレルギー」。近年メディアでも取り上げれる機会も増え、実際に対応が求められるケースが増えてきています。
「アレルギーについて改めて知りたい」「対応を身に付けたい」そんな声から、ノンジアミンタイプカラーのセミナーが広島県で開催されました。
県内だけでなく新潟や栃木、福岡など様々な地域の美容師さま計40名以上が参加され、ヘアカラーのアレルギー知識から対応方法まで、座学を中心にモデル施術も交えながら行われました。
そんな充実のセミナーの様子を今回ご紹介させていただきます。
講師は、NODIA(ノジア)開発に協力いただいた「小野 敦之(オノ アツシ)」氏。
講師(開発プロデュース) hair’s LOG 大阪府
小野 敦之(オノ アツシ)
ノンジアミンヘアカラーを始め、髪や頭皮のお悩み解決をテーマとした「あっくんのヘアケアブログ」が人気の美容師ブロガー。ノンジアミンヘアカラーをキーワードにしたブログで、悩めるジアミンアレルギーのお客さまから人気を獲得。https://atussy.com/
※次回ノンジアミンタイプカラーセミナーの開催も下部ご案内しております!
INDEX
10分ダイジェスト動画
ダイジェスト動画はコチラ
※座学を一部抜粋した内容となります(モデル施術・レシピはございません)
講師の小野さんによる座学
ヘアカラーで起こる頭皮トラブルから、その対処法まで講師の小野さんに解説いただきました。
➀ヘアカラーで起こる頭皮の刺激(かぶれ)
ヘアカラーで起こる頭皮の刺激(かぶれ)は「刺激性かぶれ」と「アレルギー性かぶれ」があります。
- 刺激性かぶれ…外からの強い酸やアルカリなど、化学物質の直接的な刺激で起こる。
- アレルギー性かぶれ…体の中の免疫が、特定の化学物質に反応して起こる。
ヘアカラーによるアレルギー反応は「ジアミン(染料)」で起こるケースが多いです。
➁ヘアカラーで起こるアレルギーについて
ヘアカラーで起こるアレルギーは「遅延型アレルギー」と「即時型アレルギー」の2種類があります。
- 遅延型アレルギー…時間が経って数時間から数日以内に症状が出る。
- 即時型アレルギー…直後(30分以内)に強い症状※が現れる。
※アナフィラキシーショックなど
ヘアカラーで起こりやすいのは遅延型アレルギーです。
遅延型の症状を放置するとある日、即時型アレルギーの症状が出る可能性があるので、早めの対応・対策が大切です。
➂パッチテストについて
パッチテストは30分後と48時間後の2種類あります。特に、遅延型アレルギーの有無を調べるために行います。
- 30分後…即時型アレルギーを確認するため。
- 48時間後…遅延型アレルギーを確認するため。
パッチテストはヘアカラーの説明書にも記載がある通り、毎回必ず必要です。
パッチテストの義務はカラーをするお客さま側にあります。美容師側はパッチテストの必要性を説明する必要があります。
※皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について詳しくは「日本ヘアカラー工業会」のホームページをご覧ください。
➃かぶれの対策方法
事前のカウンセリング
まず最初にカウンセリングを行って、症状が出るタイミングから、かぶれの種類を確認します。
- 症状が施術時や直後…刺激性かぶれの可能性
- 症状が帰宅後や後日…アレルギー性かぶれの可能性
症状のタイミングがどちらも当てはまる場合や、アレルギー性かぶれの場合は、両方の対策が必要となります。
施術での対策
下記のような対応・対策が必要となります。
かぶれの種類 | 事前の対策 | 施術時の対策 |
---|---|---|
刺激性かぶれ | ・直前のシャンプーを控え皮脂を残す ・頭皮の保護オイル※を使用する ![]() |
・頭皮にカラー剤を付け過ぎない ・カラーの明度を低くする ・アルカリが少ないカラーに変える |
アレルギー性かぶれ | 刺激性かぶれと同様 | アレルギー原因物質を不使用のカラー剤にする |
道具類の対策
微量な成分でも反応する可能性があるので、道具類も手袋やカップ・ハケなど専用※で分ける必要があります。
※ノジアに専用カップ・専用ハケもございます。
特にシャンプークロスやシャンプー枕は、前の方のカラーの残留があるため注意してください。
シャンプー枕は、都度タオルを挟むなども有効で、当店でもそのよう対策しています。
➄ノンジアミンタイプのカラーについて
ジアミンが入って無いカラーを総称して「ノンジアミンヘアカラー」と呼んでいます。
主な種類
- ヘアマニキュア(酸性染料)
- カラートリートメント(塩基性染料・HC染料)
- ライトナー、ブリーチ(脱染剤・脱色剤)
- ヘナ・インディゴ(天然染料)
- ジアミンを含まない酸化染料
ノジアは、塩基性染料・HC染料の組み合わせたもの(カラートリートメント)になります。
➅塩基性カラー「ノジア」について
塩基性染料は傷んだ部分に染着しやすく、逆に酸性染料(ヘアマニキュア)は健康な部分に染着しやすいのが特徴です。
酸性染料は頭皮に付けられませんが、塩基性染料で根元からしっかり染められるよう設計したのがノジアです。
ノジアは、しっかり染めるために微量のアルカリ剤※を混ぜて膨潤させることで、少しキューティクルを開いて染料が入る仕組みにしてます。
※ノジア サポートクリーム
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サポートクリーム |
![]() |
➆ノジア基本の使い方
基本の使い方は、ベースの色に対して10:1で「サポートクリーム」を加えます。
放置時間は、加温20分+自然放置10分で、時間をしっかり置く方が塩基性カラーは染まりやすいです。
ノジア使い方の詳細はコチラ
モデル施術とレシピ
<モデルさま3名>
座学のあと、実際に3名の方を施術しました。
モデルケース
- 頭皮トラブルがある方(刺激に弱い肌の方)
- 白髪率10%程度 暖色8レベル希望の方
- 白髪率5%程度 10レベル希望の方。ハイライト履歴あり
【放置時間】全て加温20分+自然放置10分
①頭皮トラブルがある方(刺激に弱い肌の方)
【before】
【レシピ】
ダークブラウン:ダークブラック:サポートクリーム=50g:50g:10g
【after】
刺激に敏感な肌とのことでしたが、無事キレイに仕上がりました。
モデルケース➁、➂について
- ②白髪率10%程度 暖色8レベル希望の方
- ③白髪率5%程度 10レベル希望の方。ハイライト履歴あり
こちらの仕上り事例とレシピは下記記事をご覧ください(会員サロンさま限定)
参加サロンさまの声

次回セミナー開催のご案内
テーマ:ノンジアミンタイプカラー
講師:小野 敦之氏
2025年~2026年追加開催が決定いたしました! 詳細は下記よりご連絡ください。

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