【ブルーブラック・グレイ系】暗髪カラーで色味をしっかり感じる施術ポイント
落ち着いたトーンでも重く見えず、オシャレな方に人気のブルーブラックやダークグレイなどの暗髪カラー。
イロリドの5Lvやトリートメントティントは濃厚な色味が発色するカラーなので、青味・グレイ味をしっかり感じる暗髪が実現します。
その他のポイントとしては、暗い髪にそのままオンカラーしてもブルーやグレイが感じられず、ただの黒髪になってしまうため、アンダーの状態や補色を使ったレシピ調整などが必要です。
色味をしっかり感じるダーク・グレイッシュトーンに仕上げるためのポイントや事例をご紹介いたします。
INDEX
ブルーやグレイなど暗髪で寒色の色味をしっかり出すには
色味をしっかり出すには5Lvやコントロールカラーを使う
色味をしっかり感じさせるためには、濃い色味を入れる必要があります。イロリドは濃くしっかり発色しますので、青味・グレイ味をしっかり感じる暗髪カラーが実現。
その中でも5Lvなどの濃いカラー+コントロールカラーを使用して色味をしっかり出します。
※コントロールカラー(トリートメントティント)の濃さはBlueは4Lv、Grayは7Lvです。
暗い髪にそのまま染めても色味は出ない!ベースの明るさが重要
ブルーやグレイの色味を出していくためには事前の髪色は12~13Lv以上、よりはっきりとした色味を出すにはブリーチが必要になってきます。
ビフォー10Lvと13Lvのそれぞれに5Lvアッシュでオンカラーした時の青味の比較
ビフォー10Lvに染めた髪はアッシュの効果で赤味~オレンジ味が抑えられ、透明感のある仕上がりですが、青味そのものはあまり感じられないのがわかります。
ビフォー13Lvまで明るくなった髪ですと、青味が少し感じられるようになっています。
アンダーの明るさが足りないときは2剤の濃度で透明感を補う
アンダーが十分明るいときは2剤は2%を使用した方が、色の濃さがはっきりと出ます。
アンダーの明るさが足りないときは、色味の深さと明るさをバランス良く調整する4%を使用するのがオススメです。
アンダーの黄味やオレンジ味に対して補正色をMixする
黄味やオレンジ味が残っていると、寒色系の色味が打ち消されて、透明感が出てきません。
黄味を打ち消すには紫、オレンジ味を打ち消すには青など、必要な補正色をMixしてオンカラーします。補正色では7Lvや9Lvを使用して明るさも補います。
その他濃い色味の施術ポイント
濃い色味は色ムラや色ブレが起こりやすいため、施術上でも下記の点に注意してください。
- 塗布量が少ないと色ブレなどが起こるので、しっかり塗布
- しっかり時間を置いて色を入れる
- ダメージ部位への色ムラを防ぐため処理剤を使用する
ブルーブラック
青味の希望に合わせて、アンダーを明るくする必要があります。
また、髪に赤~オレンジ味が残ると青は打ち消されマットにぶれますので、ベースの色味に併せてバイオレットを加えることで、マットぶれを防ぎます。
【2ブリーチ+オンカラー】青味強めのネイビーブルーブラック
Before
ビフォー8Lv を2回ブリーチして18Lvに
レシピ
I-5A:トリートメントティントBlue:I-7BV= 2:1:1 (2剤2%)
ポイント
事前8Lvの状態から2ブリーチ+オンカラー。
16Lvまでブリーチして、5LvのアッシュとトリートメントティントBlueを使ったオンカラーで青味がしっかり出るように。オレンジ味が残っているので、補色のバイオレットはしっかりとMixしてマットにぶれるのを抑えます。
通常のカラーより濃いめにしっかり入れていますので、褪色の過程も含めて比較的長めに楽しんでいただけるカラーです。青系の染料が抜けやすいため、褪色過程ではブルーが抜けてグレーに変化していきます。黄味やオレンジ味の強いベースですとマット寄りになっていきます。
【1ブリーチ+オンカラー】室内でも青味を感じるブルーブラック
Before
1か月前にブリーチ1回+グレイ系カラー履歴有り 14Lv
レシピ
I-5A:トリートメントティントBlue:I-7BV= 4:2:1 (2剤2%)
ポイント
ブリーチ履歴のある髪にワンメイクで室内でも青味を感じるキレイなブルーブラック。新生部は1.5㎝程度だったため、そのままオンカラーしました。
5LvのアッシュとトリートメントティントBlueで青味がしっかりと出るように。前回カラー(グレイ系)のくすみ感が残り、オレンジ~黄味はそれほど強くないため、補色のバイオレット少し少なめにMix。
※オレンジ味や黄味が強い方はマットにぶれないようにようにバイオレットの比率を少しあげるなどの調整が必要になります。
【アンダー12Lvにオンカラー】光に当たると青味を感じるブリーチなしのブルーブラック
Before
2.5か月前にカラー履歴有り 12Lv
レシピ
I-5A:トリートメントティントBlue:I-7BV= 1 : 1 : 1 (2剤4%)
ポイント
青味はダイレクトに感じにくいですが、室内では髪の赤味を抑えた透明感を感じる暗髪、光が当たると青味を感じます。お仕事柄で派手なカラーが出来ない方でもトライしやすい色味です。
赤~オレンジ味が残るベースなので、ブリーチ2回や1回のブルーブラックよりも補色のバイオレットの比率は多めにしています。4%の2剤を使用する事で明るさを補います。
【2ブリーチ+オンカラー】色味がしっかり、深みのあるダークバイオレット
Before
18~19Lv
レシピ
I-5BV:I-7P:I-7Si= 3:2:1 (2剤 2%)
ポイント
ブルーではないですが、バイオレットの濃い色味がキレイな事例。
バイオレットにピンクを加えた深い赤紫。シルバーを足すことでくすみ感を加えました。
ダークグレイ~グレイッシュシルバー
ベースの明るさが足りない髪でも、くすみ感のある色味が表現できますが、グレイそのものの色味をしっかり出すにはベースの状態を明るくする必要があります。(グレイッシュシルバーなど白っぽさを出していくにはベースの明るさは必須です。)
また、無彩色に近づける補色Mixが大切になってきます。
【アンダー12Lvにオンカラー】透ける暗髪 ダークグレイ
Before
11~12Lv
レシピ
I-5Si:I-5BV:トリートメントティントBlue=4:1:1 (2剤4%)
ポイント
ベースとなる5Lvのシルバーに、オレンジ味を抑えるための補色であるバイオレットとブルーをしっかりと入れたダークグレイ。
暗髪ながらも重くないクールな無彩色系はメンズにも人気。
【1ブリーチ履歴+オンカラー】クールなグレイッシュシルバー
Before
14 Lv
レシピ
I-5Si:I-9A= 1: 1 (2剤 4%)
ポイント
シルバーっぽさのあるグレイ。前回ブリーチで14Lvのベース状態。
5Lvのシルバーに、明るさと補色調整でオレンジ味を抑える9LvのアッシュをMixし、2剤も4%を使用しました。
※もう少し濃さのあるグレイにしたい場合はI-9AをI-7A、2剤 2%をお使いください。
※黄色っぽさが気になる髪質の場合、補色はAよりもBVがオススメです。
【アンダー8~10Lvにオンカラー】光に当たると透明を感じるダークシルバー
レシピ
新生部 I-7Si:I-5Si:トリートメントティントBlue=5:5:1(2剤6%)
既染部 I-7Si:I-5Si:I-7Gr:I-7BV:トリートメントティントBlue=10:10:2:4:1(2剤4%)
ポイント
濃いめのシルバーとアンダーのオレンジ~黄味をカバーする補色のバイオレットとブルーを加えたレシピ。
ベースは8~10Lvなので、グレイの色味はダイレクトには出てませんが、髪の赤味がぐっと抑えられ、屋外の光では透明感と寒色の色味を感じるおしゃれな印象のカラーです。
色持ちを良くするためのホームケア
ヘアカラーの色落ちを防ぐカラーキープシャンプー
ダークやグレイッシュトーンのカラーは、比較的長く色持ちしますが、ブリーチ毛ではどうしても色落ちが早くなります。
色味を長く保つにはシャンプー選びは大事なポイントになります。
ネイチャーディープヘアケアもオススメですが、NODIAカラーキープシャンプーは塩基性カラーだけでなく、アルカリカラーの色落ちも少なくなります。
褪色した髪の黄味防止や青味の補充するカラーシャンプー
褪色が気になってきたときにはカラーシャンプーをご使用いただくと、少しでも色味を長く楽しめます。
ブルーブラックやグレイでマットにぶれたり黄味に偏ったときはパープル、ブルーブラックで青味が薄くなってきた場合はアッシュをご使用ください。