【ファッションカラーを使ったグレイカラー対応】既染部にファッションカラーを使って色味を楽しむ方法
INDEX
既染部の薬剤選定
既染部の明るさをキープするかトーンダウンさせるかは、新生部を染める色味と既染部の状態に併せ調整します。
イロリド9Lvを使用した際の既染部の仕上がり明度の目安です。
トリートメントティント Clearの詳細はコチラ
新生部の薬剤選定
新生部は白髪をカバーできる色味で染めます。既染部に使用したい色味に合わせて選択すると、つながりが自然になります。
ネイチャーディープシリーズで白髪が染まる色味は下記のとおりです。
白髪率高く、しっかりカバーしたいときは
(左からグレージュブラウン、ベージュブラウン、ナチュラルブラウン)
新生部も少し明るめに染めたいときは
イロリドのN(ナチュラル)・Gr(グレージュ)の7Lv以下でも対応可能
- 7レベル以下のN、Grは白髪染め対応可能ですが、ブラウン味が少なく、透明感のある仕上がりですが、一般的なグレイカラーよりは染まりは少し甘くなります(7Lvで白髪になじむ仕上がり)
- その他の色味は7Lvの濃さで白髪に色は入り、染めた時はなじみますが、ブラウン味が少なすぎるため、色持ちが良くありません。
プロセスのポイント
既染部の2剤は2%がオススメ
既染部は、すでに明るくなっており、ダメージを抑える目的にも、2剤は2%をご使用ください。
新生部と既染部をキレイにつなげるために、境目はオーバーラップして塗布
新生部はグレイカラーでしっかりリタッチ塗布を行い、10分放置します。
軽く新生部をコームアップした後、既染部にはイロリドを塗布し、15分放置してください。
※白髪が染まりにくい髪質の場合、既染部塗布後に再度、根元の白髪に薬剤を再塗布して押さえることで、染まりが良くなります。
塗布テクニック
新生部と既染部のつながりを良くするために、境目は1cm程度オーバーラップさせて塗布することがポイントです。
新生部に時短カラーを使用する場合のポイント
通常とは異なり、既染部から塗布することがポイントです。
スピーディーカラーは発色が早いため、新生部→既染部の順だと、既染部の発色が追い付かないため、既染部を先に塗布します。

仕上がり事例
既染部ピンクの暖色系事例
Before
新生部:白髪率30%、1.5cm
既染部:10Lv
髪質:軟毛、パサつきダメージあり
Color
新生部 ネイチャーD-NB9
既染部 イロリドI-9P:トリートメントティントClear=2:1
※既染部10Lvから1Lvトーンダウンの仕上がり
ツヤと透明感があり褪色もしにくい「ウォームグレージュ」
Before
既染部10~11Lv 新生部1cm(白髪率30%)
Color
新生部 ネイチャーディープカラー D-BB7:D-BB9=1:1(2剤6%)
既染部 イロリド(I-7Gr+I-9Gr):ネイチャーディープカラーD-BB9=3:1(2剤6%)
- ClearをMixせずに色をはっきり出すレシピのため、既染部の2剤も6%を使用してます。ダメージが気になる髪の場合でも4%を使用してください。
アッシュ+グレイの寒色系事例
Before
新生部:白髪率10%(顔回りのみ)、3cm
既染部:12Lv
髪質:普通毛、毛先にパサつきダメージあり
レシピ
新生部 D-GrB5:I-9A:トリートメントティントGray = 1:3:0.5 (2剤6%)
既染部 D-GrB5:I-9A:トリートメントティントGray = 1:6:0.5 (2剤6%)
※新生部、既染部ともに、グレイカラーとファッションカラー、さらにくすみ感を加えるコントロールカラーGrayをMix。既染部はファッションカラーの比率を多くすることで対応