【事例紹介】イロリドを使ったミルキーベージュレシピ
お客さまから人気の高いミルクティーのようなやわらかく透明感のある色味の「ミルキーベージュ」。
希望の色味を叶えるには、事前の髪の明るさが重要です。
■ブリーチありの場合(16Lv以上)
メリット :透明感や色味のやわらかさがキレイに表現できる
デメリット:ブリーチによるダメージ、色味が抜けた時に明るい
■ブリーチ無しの場合(13~14Lv)
メリット :髪への負担が少ない、色味が抜けてきても明るく なりすぎない
デメリット:ブラウン寄りの仕上がり
事前の髪の明るさ別に、色味の配合のコツや仕上がり事例をご紹介します!
※2025年7月、事例を追加し、内容を更新しました!
INDEX
①アンダー18Lvからのミルキーベージュ
アンダー18Lvのミルキーベージュの基本レシピ
理想的なミルキーベージュに仕上げるためには、アンダーに赤味やオレンジ味が残らない18Lv程度までブリーチし、ベースに残る薄黄色を打ち消すことがポイントです。
- 赤味の少ないN(ナチュラル)やBe(ベージュ)をベースカラーに
- 補色としてGr(グレージュ)やP(ピンク)やBV(ブルーバイオレット)を3~10%程度
- 淡さを表現するClear(クリア)を多めに加える
- 2剤は2%が基本
モデル事例【N×Gr×Pのまろやかミルキーべージュ】
Before
ブリーチで18Lvまで明るくする
Color
モデル事例【Be×Pのまろやかミルキーべージュ】
Before
ブリーチで18Lvまで明るくする
Color
モデル事例【Be×P×BVの少し濃いめのミルキーべージュ】
Before
ブリーチで18Lvまで明るくする
Color
モデル事例【SG×Gr×N×P×BVのくすみミルキーべージュ】
Before
ブリーチで17Lvまで明るくする(前回暗めのベージュで既染部に残留あり)
Color
残留をカバーするために全体的に少しくすみ感のあるミルキーベージュに
②アンダー16Lvからのミルキーベージュ
アンダー16Lvのミルキーベージュの基本レシピ
16Lv程度の場合は、少し濃いめの色と補色をしっかり加えて、黄~オレンジ味を打ち消すのがポイントです。
淡くしすぎると黄~オレンジ味が打ち消せないため、少し濃い目のくすみ感のあるミルキーベージュの方が上手くいきます。
- 赤味の少ないN(ナチュラル)または透明感強めGr(グレージュ)をベースカラーにする
- 黄味を消すBV(ブルーバイオレッット)をNやGrの同量程度加える
- Clear(クリア)は10~30%程度加えてもOK
- 2剤は2%が基本
※Afterは16Lvの毛束で染めたもの、ClearをMixしてない時の色味です。
モデル事例【16Lvからのくすみ感強めのミルキーベージュ】
Before
10Lv→ブリーチで16Lvまで明るくする
レシピ
(I-9BV:I-9Gr)+トリートメントティントClear=10:10:4(2剤2%) 20分放置
ポイント
16Lvまでブリーチ後、黄味を抑える補色のBV(ブルーバイオレット)と、くすみ系の色味を加えるGr(グレージュ)をミックス。
淡さを出すためにクリアを20%加え、濃さ調整して、暗くなりすぎないようにしています。
2剤は2%を使用しています。
モデル事例【16Lvからのピンク系ミルキーベージュ】
Before
16Lv
レシピ
I-9N:I-9BV:I-7P=10:10:3(2剤2%) 30分放置
ポイント
少し暖色よりのミルキーカラー。くすみの少ないI-9N(ナチュラル):I-9BV(ブルーバイオレット)=1:1をベースに選択し、I-7Pで濃いピンクをプラスしました。明度を抑えて色味を強調するため2剤は2%を使用し、色の深みを出すため30分放置しています。
2剤は2%を使用しています。
③アンダー14Lv(ブリーチなし)からのミルキーベージュ
ブリーチなしのミルキーベージュの基本レシピ
明るめのカラー履歴がある13~14Lv程度の髪なら、ブリーチ無しのミルキーベージュが可能に。
透明感は劣りますが、色味調整でやわらかさとまろやかさを表現していきます。メリットはダメージを抑えることができる・色が抜けた時に明るくなりすぎないことです。
髪に残るオレンジ味をしっかり抑える+明るさを出来るだけ出すのがポイントです。
- アンダーの色味を打ち消すために色は濃く。Clear(クリア)は使わない
- ベージュ感を表現する色味は5Lvを使って濃いめに。NやGrが基本で、赤味が強い髪はSiを選択
- オレンジの補色+明るさを出すために13LvのA(アッシュ)を多めにMix
- リフト力を出すために2剤は6%を使用する
※アンダーが12Lv以下だと髪の赤味が残り、ブラウン寄りの仕上がりに。ミルキーベージュ特有のまろやかなな感じが足りません。
モデル事例【アンダーのオレンジ味を抑えた14Lvからのミルキーベージュ】
Before
中間約13Lv~毛先14Lv ※2.5月前にカラー
髪質:赤味は少ないが、太さは普通で毛量も多い
レシピ
新生部・既染部 I-13A:I-5Gr=3:1 (2剤6%)
ポイント
ディバイディングラインをオーバラップし既染部塗布し15分放置(根元1cmを空けて既染部まで塗布)。
放置後残液を新生部に塗布し10分放置しました。
明るさを出すために、2剤は6%を使用しています。
モデル事例【赤味が強いアンダー14Lvからのミルキーベージュ】
Before
中間約13~毛先14Lv ※2.5月前にカラー
髪質:赤味が強く、太さは普通で毛量も多い
レシピ
新生部・既染部 I-13A:I-5Si=3:1(2剤6%)
ポイント
赤味を抑え、できるだけ透明感をだすためにAとSiを組み合わせました。
ディバイディングラインをオーバラップし既染部塗布し15分放置(根元1cmを空けて既染部まで塗布)。
放置後残液を新生部に塗布し10分放置。
明るさを出すために、2剤は6%を使用しています。
モデル事例【NとPでまろやかさを出した14Lvからのミルキーベージュ】
Before
13~14Lv ※1.5月前にカラー
髪質:黄味が少ない。明るくなりやすい髪
レシピ
新生部 I-13A:I-5N:I-13P=3:1:1(2剤6%)
既染部 I-13A:I-5N:I-13P=3:1:1(2剤4%)
ポイント
補色となるAを主体に、濃いNでまろやかに。
Pも加えて暖色ニュアンスをプラス
新生部2剤は6%、既染部は2剤4%を使用しています。
モデル事例【落ち着いたトーンのミルキーベージュブラウン】
トーンを落ち着かせたミルキーベージュ。2剤は2%を使用し、ダメージが気になる髪にも対応可能なアレンジレシピです。
Before
新生部2cm、既染部14Lv、髪質:軟毛(赤味が少ない)
レシピ
I-13N:I-9BV=1:1 (2剤2%使用)30分放置
ポイント
赤味の少ない方なので、Aは使用せず、I-13N(ナチュラル)で明るさを出し、そこにI-9BV(ブルーバイオレット)を加えて黄味を抑えながら、色の深みと透明感のある仕上がりを狙いました。