【ファッション&ファーストグレイ事例】中明度でつくるグレイッシュな透明感カラー
中明度のグレイッシュなカラーは落ち着いた印象の中で、光が当たった時などに透明感や色味を感じられるような仕上がりに着地させることがポイントです。
濃厚発色のイロリドは
◉ラベンダーが含まれているので、中明度で残るアンダーの髪色を整えて透明感が出しやすい
◉濃厚発色でしっかり色味が入る
◉アルカリを抑えているので、ダメージを抑えた仕上がりに
と中明度の透明感カラーが簡単に♪
中明度のグレイッシュな透明感カラーの事例を集めました!
INDEX
グレイッシュカラーポイント
基本カラーはこの2色
イロリドにはグレイッシュ系の色味として、Si(シルバー)とSG(スモーキーグレイ)があります。
濃い灰味という点は共通で、青味とラベンダーが含まれている量がSiの方が多いというのが大きな違いです。
Si(シルバー)
透明感重視のグレイッシュな色味を好む方に。
- 灰味に加え、青味をしっかり足した無彩色系
- 灰色と青味両方でアンダーをしっかり抑え込みながら、無彩色系に仕上げる
- 寒色が強めの透明感のあるグレイッシュに仕上がる
SG(スモーキーグレイ)
無彩色系の色味で、ほどよい寒色感で軽さが欲しい方・沈み込みが心配な方に。
- 灰味が多く、青味を控えめにした無彩色系
- 適度な青味と灰味の濃さでアンダーの色の赤~黄味を整える
- 沈みにくく・やわらかい印象のくすみグレイに仕上がる
グレイッシュさをしっかりと出して中明度で仕上げる場合は5Lvがオススメ
5Lvを使用すると、色味をしっかり出しながらトーンダウンできます
アンダーに負けずにグレイッシュ感を出すために補色を使用
イロリドは単品でもラベンダーが含まれており、アンダーの黄味やオレンジ味を和らげて透明感を出すことができますが、髪の状態に併せて補色をさらに加えます。
<補色の参考例>
- 黄味が強い・・・BV(ブルーバイオレット)やP(ピンク)を加える
- オレンジ味が強い・・・A(アッシュ)やBlue(ブルー)を加える
- 毛先の色味が抜けやすい・・・N(ナチュラル)を加える
アンダーの状況と仕上がりの明度によって、2剤や加減法でリフト力を調整
色は5Lvなど濃いものを使用していくため、その分リフト力は弱くなります。
中明度に仕上げるため、そこまでアンダーを深く削る必要はないですが、補色だけではアンダーの色味が整いきれない場合は2剤や加減法などで調整していきます。
「リフト力」と「色味をしっかり入れたい」の両方のバランスを取りたいときは中間濃度の2剤4%がオススメです!
ファッションカラー事例
【Before 16Lv】グレイッシュなラベンダーグレージュ
Before
16Lv ※毛先に向けて複数回のブリーチ履歴有
Color
根元 I-5BV:I-5Si:I-3N =5:5:1(2 剤 4%)
中間~毛先 I-5BV:I-5Si:I-3N =5.5:3.5:1(2 剤 2%)
Point
毛先のブリーチ履歴で色抜けが早いため、I-3Nで髪色を整えて色ムラを防止しています。
事前状態で毛先の色抜けがそれほど気にならないときはI-3Nは不要です。(I-3Nを加えると暗くなります)
※上記の中間~毛先の色味の参考はI-5BV:I-5Si=5.5:3.5(2 剤 2%)で作成してます。
【Before 9~16Lv】シルキーなアッシュグレイ
Before
根元9~10Lv、毛先15~16Lv(ブリーチ履歴有)
Color
根元 I-13A:I-5A:I-5Si =1:1:1(2 剤2 %)
中間~毛先 I-13Si: I-5A:I-5Si=1:1:1(2 剤 4%)
Point
根元と中間~毛先のアンダートーンに差がある状態。
毛先はダメージで沈みやすいため、Siをメインに使用して、全体のアッシュ感を統一しています。
【Before 10Lv】シルバーグレイ
Before
10Lv
Color
I-5Si(2剤 4%)
Point
ラベンダーと青味が含まれた濃厚シルバーは単品で、アンダーを整えながら暗くならないけどグレイ味を出してくれます。
4%でメラニンを削りながら色味をしっかり入れています。毛先ダメージが気になる方は、毛先のオキシを2%にして塗り分けをすると沈みを防げます。
【Before 8Lv】濃厚暗めグレイ
Before
8Lv
Color
根元 I-5Si:トリートメントティントBlue=5:1(2剤 4%)
毛先 I-5Si(2剤 2%)
Point
ベースが暗いところから暗めの透明感カラー!
A(アッシュ)を使うと暗くなりすぎるので、Si(シルバー)をベースにBlueを加え、赤味を抑えながらトーンダウンします。
毛先は熱ダメージもあるので、5LvのSi単品でしっかり色を入れつつ沈まないように2%を使って徐々に色を入れます。
【Before 9Lv】ミント系グレイッシュカラー
Before
9Lv
Color
根元 I-5M:I-5SG= 2:1 (2剤 2%)
中間~毛先 I-5M:I-5SG= 2:1 (2剤2% 1.5倍)
Point
M(マット)だけではトーンダウンしにくいため、SG(スモーキーグレイ)の5LvをMixしています。
イロリドは通常2剤はすべて等倍ですが、中間~毛先は沈みこまないように根元と同じ2%2剤を1.5倍量いれて調整しています。
【Before 11Lv】ピンクMixのスモーキーグレイ
Before
11Lv
Color
全体 I-7SG:I-5SG:I-7P= 10:10 :1(2剤 4%)
Point
根元5㎝を塗布後、時間を置かず中間毛先を塗布。塗布量をしっかり、素早く塗布することで、色むらを防ぎます。
褪色時に黄色くなるのを防ぐためにもP(ピンク)は補色として効果的です。
【Before 12Lv】シアーグレージュ
Before
12Lv オレンジ味が強い
Color
全体 I-5A:I-7Gr= 1:1(2剤 4%)
Point
色味が抜けオレンジが強い明るいベースなので、Gr(グレージュ)に含むラベンダーに加え、補色にA(アッシュ)を加えて、アンダーを整えながらしっかりトーンダウン。塗布量は均一にたっぷりと使用しています。
【Before 11-12Lv】少し明るめのグレイッシュグレージュ
Before
11-12Lv 新生部2.5cm オレンジ味が強い
Color
新生部 I-13Gr:I-7Si=1:2 (2剤 4%)
既染部 I-13Gr:I-7Si+I-7P=1:2+5%
Point
7LvのSiをベースに暗くなりすぎないグレイッシュ系に。
オレンジ味の補正とアンダーを削るためにI-13Grをミックス。既染部は黄みが強いので補色としてさらにI-7Pを5%ミックスしました。
ファーストグレイ対応事例
白髪を染めたい場合はヒカリナスがオススメです。
ヒカリナスはイロリドよりもベージュ(明るめのブラウン)が含まれた色味で白髪が染まるように作られています。
グレイッシュな仕上がりの場合はSmBe(スモーキーベージュ)をチョイス。
イロリドの場合はN(ナチュラル)やGr(グレージュ)の7Lv以下(7Lvではなじむ程度)であれば白髪のカバーも行えます。
【Before 8~9Lv】ヒカリナスで白髪も染まるスモーキーベージュ
Before
根元・中間 8~9Lv 毛先 14Lv(ブリーチ履歴あり)
Color
新生部 H-SmBe7(2剤6%)
中間 H-SmBe9(2剤6%)
毛先 H-SmBe11(2剤6%)
【Before 11~12Lv】ヒカリナスで白髪も染まるグレイッシュカラー
Before
11~12 Lv
Color
根元~中間 H-SmBe11(2剤4%)
中間~毛先 H-SmBe11:H-PBe9:H-NBe9=6:1:1(2剤2% 1.5倍)
Point
モノトーン系である程度明るさを残しつつくすみがかってる色味を目指しました。
ラベンダーの要素が入っているので、色が抜けてきても黄色みが出にくい色味です。
毛先はハイライトがくすみすぎないように、根元で使ったスモーキーベージュをベースに少しナチュラルベージュと、黄色味を補正するためのピンクベージュをMixしています。
ヒカリナスは通常2剤はすべて等倍ですが、中間~毛先は沈みこまないように2%2剤にして1.5倍量で使用しています。
【Before 9~10v】ヒカリナスでピンク系グレイッシュ
Before
9~10Lv
Color
新生部 H-SmBe9:H-PBe9=3:1(2剤6%)
既染部 H-SmBe9:H-PBe9=2:1(2剤4%)
Point
寒色すぎない仕上がりがご希望。
グレイッシュラベンダーの白髪染めでほのかにラベンダーを感じる仕上がりに。
グレイッシュ感を強めに出すためスモーキーベージュを多めにし、毛先はオレンジ強いので負けてしまわないように、根元よりもPBe(ピンクベージュ)を多く配合しました。
【Before 11~12Lv】イロリドNで白髪も染め、透明感カラー
Before
11~12Lv
Color
根元 I-5Be:I-6N=1:1 (2剤6%)
根元の白髪の多いところ I-5Be:I-3N=2:1 (2剤6%)
毛先 I-5Be:I-5N=1:1 (2剤2%)
Point
Be(ベージュ)とN(ナチュラル)を使用したダークカラー。赤味が少ないので、グレイッシュを感じる仕上がり。
根元は白髪が多いところと少ないところでN(ナチュラル)のレベルを分けてハケも変えて塗分けします。根元→毛先を時間差なしで塗って、全体まで塗布終了後20分放置します。