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【薬剤選定&施術ポイントご紹介】やわらかく×しっかり伸ばすストレート術

ストレートパーマでは、部分的にコンディションが違う髪を1回の施術で調整するのが難しいと感じることが多いと思います。

自然なツヤと丸みのあるフォルムに仕上がるための薬剤選定や施術方法をご紹介します。

INDEX

ストレートパーマのポイントは保護→第1剤選定→軟化

ストレート施術の成功ポイント

  • 処理剤やコントローラーでダメージを保護
  • クセや髪質に併せた第1剤選定
  • 軟化チェックでしっかり伸びていることを確認

についてのそれぞれ解説します!

事前処理で保護

ストレートパーマの最大のデメリットは、髪へのダメージが大きいことです。

髪の毛同士の繋がっているタンパク質を一度切断して繋げ直すので、負担は避けられません。

ダメージの度合いは様々ですが、基本的にはストレート施術を行う際は必ず事前処理をしてダメージ保護をしていただく方が安心して施術できますし、仕上がりがキレイになります。

事前処理の目的

  • ダメージで不足したうるおい成分やたんぱく質を与える
  • 薬剤が均一に浸透しやすくする
  • 薬剤の過剰反応を抑えてダメージリスクを減らす

オススメの事前処理剤

※1 CMC類似成分:フィトステロールズ、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル(全てエモリエント成分)※2  高分子ケラチン:ラウルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)(毛髪保護成分)※3加水分解ケラチン(毛髪補修成分) ※4リンゴ酸・コハク酸(全てpH調整剤)

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第1剤の選定や塗分け

ストレートパーマの施術の場合、一種類の薬剤で全頭を塗ることはほとんどありません。

処理剤やコントローラーでの保護を行った上で、さらに1剤強度の選定を行っていく必要があります。

※薬剤の塗り分けの他にも、塗布量の調整などの色々な方法があります。

  • ダメージもストレートやヘアカラーの履歴も無い場合は1種類の薬剤でもOK

  • 部位によってコンディションが違うときは1剤を塗り分けすると失敗にしにくい

オススメのストレート剤

 

ストレートフォンデュは3種のオーガニックオイル※ 配合。自然なフォルムに仕上がる ストレート剤。

「しっかり伸びて」と「やわらかな仕上がり」を実現します。

※ホホバ油・オリブ油・シア脂(全てエモリエント成分)

ストレートフォンデュの1剤

1剤はハードタイプとノーマルタイプの2種類あります。ハードタイプを100とするとノーマルタイプは60程度のパワーです 。

かかりにくい方はハードタイプを使用して、さらに塗布量ともみ込みを多くし、放置タイムを3分〜5分長めにすると効果的です。

 

<基本の放置時間の目安>

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しっかり伸ばすための軟化チェックやアイロンスルーのポイント

軟化はしっかりと確認し、放置時間を調整

特にストレートフォンデュはやわらかい質感を感じやすいため、軟化完了と勘違いしないように、反発が無くなっていることをしっかりチェックします。

<リング法でチェックする場合>

アイロンスルーは1パネルずつ丁寧に

中間水洗、ドライを行って、2剤塗布前にアイロン処理を行いますが、

1~1.5㎝のスライスでアイロンスピードは速くなりすぎないように1パネルずつ、ゆっくり丁寧に。

新生部は180℃、ダメージ部は140~160℃でスルーします。

※軟化が進みすぎた時はアイロン温度を少し低めにしてください。

※クセが特に強い場合は5㎜スライス、毛量の少ない部分は、2~3パネルをまとめるなど毛量を調整して下さい。

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ストレートパーマ施術事例

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半年に1回ストレートを繰り返すお客さま

履歴やダメージの状態
・クセの強い波状毛
・半年に1回のペースで縮毛矯正実施。毛先にかけて複数回のストレート履歴がある。

事前処理
マテリケアモイストで事前処理。毛先にかけて少ししっかり塗布
クセの戻りが少なく、ダメージの気になる既ストレート部分の毛先にコントローラーを塗布

第一剤の選択と塗布の仕方
・ストレート新生部にはH(ハード)を塗布
・既ストレートにはN(ノーマル)を新生部塗布後に塗布
※既ストレート部分の戻りが強い部分は1剤のN(ノーマル)のみが塗布され、戻りの弱い部分にかけてコントローラーの上に重なるイメージ

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ダメージがあるが、強いクセをしっかり伸ばしたい方

履歴やダメージの状態
・全体に強いクセ
・ストレート履歴はないが、毛先にハイライト、ウェーブパーマ履歴のダメージがある

事前処理
ダメージの気になる中間~毛先をマテリケアモイストとプロテクト順序で事前処理し、チリつきとかかりムラを予防。

※このとき、ダメージの気になるディバイディングラインの1cm上から処理剤を塗布。

第一剤の選択と塗布の仕方
・根元1cmあけてダメージ履歴のある1cm下までH(ハード)を塗布して10分放置
・それ以外の部分にN(ノーマル)を塗布して15分放置

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ストレートやヘアカラーなど履歴が複雑な方

履歴やダメージの状態
・半年前にストレート実施。根元~中間を伸ばしたい
・ヘアカラーは1ヶ月に1回実施。明るめのカラー履歴もあり

事前処理

1.カラー履歴のある根元に近い部分から毛先までをマテリケアで保護(モイスト⇒プロテクト)

2.ストレート履歴のあるディバイディングラインの1㎝上から~毛先にコントローラーを塗布

第一剤の選択と塗布の仕方
・根元1cmあけてディバイディングラインの1cm下までN(ノーマル)を塗布して20分放置

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クセが強く、毎月のグレイカラーでダメージが気になる方

履歴やダメージの状態
・月1ペースで実施するグレイカラー履歴有り
・ストレートパーマは7、8ヶ月前に実施。毛先にかけて複数回の縮毛履歴がある
・クセかなり強め。毛量もかなり多い

事前処理
1.全体にセ・トゥ プラスサンαを塗布
※全体的にクセはかなり強いが、月1ペースのカラー施術で中程度のダメージがあるため全体を保護

2.中間~毛先(既ストレート部)にコントローラーを塗布
※コントローラーは毛先に向かって塗布量を徐々に増やすように

第一剤の選択と塗布の仕方
・根元にストレートフォンデュ第1剤H(ハード):N(ノーマル) =1:1
・中間~毛先にストレートフォンデュ第1剤N(ノーマル)を塗布。
※毎月グレイカラーリタッチされているので、わりと薬液の浸透は早いため、クセの強い根元もHだけでなくNをMix。

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ストレートパーマは1年ぶり、定期的なヘアカラーでダメージが気になる方


履歴やダメージの状態
2~3ヶ月に1回に9~10Lv程度のカラー
ストレートパーマは1年前に実施。
クセが強めで毛量も多い。

事前処理
中間~毛先(既ストレート部)にコントローラー、セ・トゥ プラスサンαを塗布
※コントローラーは毛先に向かって塗布量を徐々に増やすように

第一剤の選択と塗布の仕方
根元4~5cm ストレートフォンデュ第1剤H(ハード):N(ノーマル)=1:1
連続して中間3~4cm  ストレートフォンデュ第1剤N(ノーマル)を塗布
根元が軟化してから中間~毛先にストレートフォンデュ第1剤N(ノーマル)を少し足して、全体をコーミング

※カラー毛なので薬剤の浸透は早いため、塗布量を少なめにするなどで加減
※ストレート履歴の無い部分はヘアカラー履歴によるダメージを考慮して根元と中間で2段階で塗りわけ
※既ストレート部はクセの戻りが少ないので、事前保護に加え、少しNをなじませる程度に

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毛先にかけてカラーの繰り返しやブリーチ履歴もある方


履歴やダメージの状態
波状毛の弱めのクセ
ブリーチやカラー履歴が重なっている
毛先は、少しビビりもあり、かなりパサついている

事前処理
トリートメントKPX1で事前処理。毛先は特にしっかり塗布

第一剤の選択と塗布の仕方
全体にストレートフォンデュ第1剤N(ノーマル)を使用

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