【薬剤選びからスタイル事例まで】ヘアカラー×カーリングの両立スタイル
スタイルチェンジに最適なパーマスタイル
ヘアカラーとの同時施術をしたいことも多いかと思いますが、
- 医薬部外品のパーマ剤はヘアカラーとの同時施術ができない
- 先に施術したパーマまたはヘアカラーが少なからず落ちてしまう
- ダメージ負担が大きい
といった点が気になります。
同時施術する場合に気をつけたい薬剤選定のポイントやヘアカラー×カーリングを両立するスタイル事例をご案内します。
INDEX
パーマのメリット・デメリット
パーマのメリット
- イメージチェンジに最適!
- ヘアスタイルの時短に!
- 湿気に左右されない!
コテやアイロンでもカールは作れますが、スタイリングの時間が短縮されるのは大きなメリットです。
また、パーマスタイルなら湿気が多い時期もスタイリングがキープしやすくなります。
パーマのデメリット
- 薬剤によるダメージがある
- ヘアカラーと同時施術の際の薬剤選定に注意が必要
- ヘアカラーと同時施術した場合、どちらかの施術に影響が出る。
毎日コテやアイロンをかけることを考えると、ダメージ負担は減ると考えられます。
しかし、薬剤によるダメージは最小限に抑えられるように処理剤の使用がオススメです。
ヘアカラー同時施術となると、薬剤の選び方・ダメージを抑える施術・どちらの施術を優先するかも重要になってきます。
ヘアカラーと同時施術する場合の方法
医薬部外品ではないコスメ系カーリング料を使用
パーマとヘアカラー。実は通常は同時施術はできません。
これはパーマ、ヘアカラーで使用する薬剤のほとんどが、「医薬部外品」であり、この医薬部外品を組み合わせて使用することは「薬機法(旧薬事法)」という日本の法律によって、禁止されているためです。
医薬部外品に分類されないコスメ系カーリング料であれば、ヘアカラーとの同時施術にもお使いいただけます。
コスメ系カーリング料「フォルム―ブR」
- しっかりとカールを形成する1液<システアミン濃度:3.8>
- 高浸透のブロム酸でカールをしっかり定着する2液<臭素酸濃度:9.0>
- 1液のカール形成力をコントロールし、CMC成分を補う1液用調整液<システアミン濃度:0.5>
の3つのアイテムで思い通りのカール形成を実現するコスメ系カーリング料です。
コスメ系カーリング料特有の気になるニオイ(システアミン由来の反応臭)のマスキング効果を高め、美容師さまもお客さまも実感できる「ニオイの少なさ」を実現。
〈カールコントローラーミックスごとの毛束イメージ〉
※ミドルダメージの普通毛に使用したイメージ
※13mmのロットを使用
詳しい商品情報はコチラ
プレックス系処理剤との同時使用で薬剤ダメージを抑える
髪の状態によっては処理剤の使用はマストになってきます。
特にヘアカラーの同時施術では一層ダメージを抑えた施術が必要になってきますので、処理剤の使用はとても重要。
髪の骨組みからダメージをしっかり補修する“プレックス系トリートメント”の使用がオススメです。
プレックス系処理剤「トリートメントKPX」
パーマ・カーリング施術との組み合わせ方
トリートメントKPX1はカーリング料2液前の中間処理で使用
活性ケラチン※1、ジカルボン酸※2、コルテックス補強成分※3配合。施術によるダメージを防ぐだけでなく、元々の髪ダメージも補修します。
トリートメントKPX2は仕上げのトリートメントの置き換えとして使用。
高分子ケラチン※4、フェザーケラチン※5、油溶性ケラチン※6配合。
髪の内側からキューティクル表面まで、ケラチンで満たして弾力となめらかさを与え、強くしなやかな髪に。
さらにトリートメントKPXホームケアで持続性を高めます。
※1・4・5加水分解ケラチン(全て毛髪補修成分) ※2リンゴ酸、コハク酸(全てpH調整剤) ※3ヒドロキシプロピルグルコナミド、グルコン酸ヒドロキシプロピルアンモニウム(全て毛髪補修成分)※6イソステアロイル加水分解ケラチン(羊毛)(毛髪補修成分)
ヘアカラーと毛先カーリングの両方が活かせるスタイル事例
どちらもご希望の場合は1週間ほど間隔を開けるのが一番良いのですが、一度で済ませたいという要望もありますよね・・・。
通常はコスメ系カーリング料を使用した上で、優先する施術を後に行うことで対応しますが、毛先カーリングで作るスタイルでカラーも活かした事例をご紹介します。
カーリング部分に裾カラーで色味をプラスして華やかに
ヘアカラー後にカーリングをすると色落ちしてしまうため、最初からカーリング部分は避けてヘアカラーを行い、カーリングした部分は裾カラーで華やかさを出しました(裾カラー部分の事前明度が暗い場合は鮮やかな色味は出ません)。
Before
12Lv(2ヶ月前にカラー履歴有)
STEP1(ヘアカラー)
イロリドI-9Gr単品(2剤4%)
※カールを巻く境界線の少し下くらいまでオンカラーします。
STEP2(カーリング)
フォルムーブR使用
※大きめのロットで中間~毛先にSカール
※1液は単体で使用(コントローラーは使用せず)
※カーリング後に裾カラーを行うため、普段よりしっかりカールをかけておきます。
※ダメージを防ぐため、トリートメントKPX併用。
STEP3(裾カラー)
NODIAカラーベース レッド:ブルー:クリア=10:1:3
※サポートクリームをカラーベースの1/10Mix
※事前明度は12Lvなので、塩基性カラーで鮮やかな色味をオン。カーリング施術でキューティクルが開いた状態を活かして裾カラーをしました。
スタイリング
ネイチャーディープ スタイリングオイルでツヤ感と束感を出しました
ウィービングハイライトと毛先カーリングを組み合わせて立体感のあるスタイル
ウィービングハイライトと毛先だけのカーリングを組み合わせて立体感を出し、動きや表情のあるスタイルに。ヘアカラーもカーリングも部分的な施術にとどめているので、同時施術のデメリットやダメージが軽減されます。
Before
6~7Lv(カラー履歴無のバージン毛)
STEP1(ウィービングハイライト)
14LTライトナー:I-13Si=1:1(2剤6%)
※表面を外してウィービングハイライトで立体感を
※残液をウィービングハイライトのホイルから出ている毛先に馴染ませ、グラデーションカラーのように毛先に向かって明るく。
STEP2(カーリング)
フォルムーブR使用
※元々のクセも活かし、毛先~中間を2回転半巻いてゆるめのSカールを作ります。
※1液は単体で使用(コントローラーは使用せず)
※ダメージを防ぐため、トリートメントKPX併用。
スタイリング
ネイチャーディープ スタイリングバームで空気感と束感を出しました。