イエロー系/レッド系のヘアカラー提案
世界的な色見本帳を出している企業PANTONE社と、カラートレンドの研究や発信を行っている協会JAFCAが2023年のトレンドカラーを発信。
- 強く明るい濃いめの赤のビバマゼンタ
- 淡く柔らかい、やさしい色味のルミナスイエロー
ファッションやインテリアでも注目されているカラーです。
そんなトレンドカラーをベースに、春夏のヘアカラーをご提案!
イロリドには暖色系ラインナップが不足していますので、コントロールカラーと組み合わせることで色幅を広げる事例をご案内します!
INDEX
【光に包まれたような明るさ】イエロー系カラー
イエロー系カラーのポイント
- イエローはベースが暗いときは色味が出にくいため、明るめのレシピで発色させます。
- ただし、しっかり発色すると明るく見えやすい色味なので、特に発色しやすい新生部が既染部より明るくならないように注意。新生部を既染部より少しトーンを抑えたレシピに塗り分けするのがオススメです。
トリートメントティントYellow(コントロールカラー)
- リフト力は7Lv程度、黒髪使用時の仕上がり明度は10Lv程度
【Yellow Arrange①】グレージュとMixした大人っぽいくすみイエロー
Before
10Lv
Color
新生部 イロリドI-5Gr:イロリドI-13Gr=1:2(2剤4%)
既染部 イロリドI-13Gr:トリートメントティントYellow=3:1(2剤6%)
ポイント
- 既染部はYellowに13Lvと2剤6%を使用しながら明るさの出るレシピに
- 新生部は既染部より少しトーンを抑えて
- アンダーが明るい場合は少しトーンを抑えたレシピを使用して、色味をしっかり出します。
【Yellow Arrange②】発色◎のライトイエロー
Before
11Lv
Color
全体 イロリドI-9Gr:トリートメントティントYellow=1:2(2剤4%)
ポイント
- カラーを繰り返しているため、既染部はかなり色味の入りやすい方
- しっかり発色してイエローの明るさがしっかり出た色味に仕上がっています。
【Yellow Arrange③】ナチュラルなイエロベージュ
Before
9~10Lv
Color
新生部 イロリドI-9N:トリートメントティントYellow =4:1(2剤6%)
既染部 イロリドI-11N:トリートメントティントYellow =5:1(2剤6%)
ポイント
- 赤味の強い髪質。イエローベージュをオンしてやわらかく明るい色味に。
- 既染部は前回カラーの寒色系残留が少しあるため、11Lv相当レシピ+2剤6%で色が沈まないように調整。
【凛とした女性らしい色味】レッド系カラー
レッド系カラーのポイント
- レッドはしっかり濃く入れることがポイント。
- 暖色は発色が遅めなので放置時間は少し長めに設定します。(30分が目安)
- オレンジに偏らないレッドにするために、青味を含むP(ピンク)をMixします。ベースのオレンジ味が強い場合はPは少し多めに配合するレシピがオススメです。
トリートメントティントRed(コントロールカラー)
- リフト力は7Lv程度、黒髪使用時の仕上がり明度は6Lv程度
【Red Arrange①】青味を少し加えオレンジ味に寄せない印象的なレッド
Before
8Lv(寒色系の残留ティント有) 新生部2㎝
Color
新生部 イロリドI-13P:トリートメントティントRed=1:3(2剤4%)
既染部 ライトナー14LT:トリートメントティントRed=1:3(2剤6%)
※モデル使用色は既染部で一番左のRed単品に14LTをMixしています。
ポイント
- トリートメントティントRedをしっかり濃く発色させたレシピ。
- 寒色の残留ティントを消すためにライトナーをMixして調整。残留が無い場合は青味を含むピンクをMixしてオレンジ味に触れないように調整してください。
【Red Arrange②】深く濃い色味のレッドブラウン
Before
10Lv
Color
全体 イロリドI-7P:トリートメントティントRed=1:4(2剤6%)
ポイント
- 低めのトーンでアンダーを抑える色の濃さを出し、色味を出すレシピ。2剤は6%を使用することで彩度が出やすくなります。
- ベースが明るく色味が出やすい場合は既染部を1トーン明るいレシピにしてもOK。
- 濃いレッドブラウン。青味を含むピンクを少し加えることでオレンジ味に触れすぎないように。
【Red Arrange③】ピンク×レッドのチェリー系レッド
Before
10Lv
Color
全体 イロリドI-9P:トリートメントティントRed = 2:1 (2剤6%)
ポイント
- 2か月前にカラー・パーマ履歴有。色が抜けてベースのオレンジ味が気になる状態。青味を含むピンクを多めにMixしたレシピに。
- 色味をしっかり入れるため、9Lvレシピを使用。(事前状態がもっと明るくなっている人は7Lvレシピを使用すると色味がしっかり入ります)
【番外編】オレンジ系カラー
オレンジ系カラーのポイント
トリートメントティントOrange(コントロールカラー)
- リフト力と黒髪使用時の仕上がり明度は7Lv程度
- なじみが良くツヤ感を演出しやすい色味。彩度を際立たせたい場合は、14Lv以上のハイトーンベースに使用するとビビッドでジューシーな色味に仕上がります。
【Orange Arrange①】オレンジグレージュ+ポイントカラー
Before
既染部11Lv、新生毛 2cm、
Color
新生部 イロリドI-13Gr:トリートメントティントOrange=3:1(2剤6%)
既染部 イロリドI-9Gr:トリートメントティントOrange=3:1 (2剤2%)
インナーカラー トリートメントティントOrange:イロリドI-9N=5:1(2剤2%)
※事前に前髪+サイドを16Lvまでブリーチ
ポイント
- 明度を高めにしたオレンジカラーに流行りのインナーカラーをオン。
【Orange Arrange②】グレイカラー事例のオレンジベージュ
Before
白髪率50%(新生部1㎝)、既染部12~14Lv
Color
新生部 ヒカリナスH-NBe7:トリートメントティントOrange=5:1(2剤6%)
既染部 ヒカリナスH-NBe7:トリートメントティントOrange =5:1(2剤2%)
ポイント
- 白髪率が高い方なので、ヒカリナス7Lvで明るく仕上がっています。白髪率や事前状態に併せてヒカリナス9Lvを使用してください。
- 白髪の入り方が全体的に均等なナチュラルメッシュ状態の方。
- 60代とは思えないほど髪がキレイな大人女性。オレンジを加えてさらにツヤ感をプラス。
トリートメントティント(コントロールカラー)の紹介
しっかり発色し、単品でも色味調整にも使える全ブランド共通のコントロールカラー&ライトナー。
多彩な色表現を叶えます。