【濃さを調整する】IROLIDトーンアップ・トーンダウン活用術
低アルカリ・濃厚発色ファッションカラーのイロリド。
使用シーンによって、濃さを残したままトーンアップしたい。
反対に濃すぎると暗くなりすぎるので、少し淡く調整してトーンダウンしたい。
こういった、ケースがあると思います。
濃厚発色カラーイロリドの【濃さを調整】する、トーンアップ・トーンダウン活用術をご紹介します!
INDEX
トーンアップの活用術
明るさや透明感を出しながら、色味をしっかり入れたいときのMix術
ベースがある程度明るくなっている髪の場合、例えばイロリドの9Lvや7Lv単品を使用することで、濃い色味を表現できます。
しかし、アンダーの状態によっては、思ったほど色味が出ないケースが多くあると思います。
ベースがある程度明るければ、アンダーの影響を考えなくても良い
イロリドは9Lv単品でも十分濃さがありますので、ベースがある程度明るければ、オレンジ~黄味を抑えて、濃いアッシュに仕上がります。
しかし、アンダーの状態によっては、同じ9Lv単品で染めても、思ったほど色味が出ません。
アンダーの赤味やオレンジ味がある程度抑えられた色味で仕上がっていても、最近は「もっとはっきり色味がわかるように染めたい!」という要望が強いため、色味が物足りない・・・と感じられてしまうケースがあります。
オレンジ味の強い髪で色味をしっかり出したいケースだと・・・
カラー履歴の無い髪で色味をしっかり出したいケースだと・・・
そこで、「髪のオレンジ味が強い」「カラー履歴が無い髪」などでブリーチ無で色味を表現したい場合、
Lv違いの色味をMixすることで、リフト力と色の濃さを高めて、色味をしっかり出す方法を用います。
13Lv+ 7Lvまたは5LvをMixしてリフト力と色の濃さ両方を高める
リフト力のある13Lvと濃さのある7Lvまたは5LvをMixすることで、9Lvなどの単品で使用するよりもリフト力と濃さの両方を高めることができます。
このとき2剤は、基本的にはリフト力をサポートする6%を使用します。(ダメージが気になる場合は4%でもOKです)
オレンジ味の強い髪でブリーチ無で暗くなりすぎずにアッシュ感を強めた事例
髪のオレンジ味が気になるお客さま。暗くはせずに、寒色系の色味をしっかり出したいご要望。
7・13LvのMixと2剤4%または6%使用することで濃さとリフト力をUPし、
オレンジ味を抑えた明るめのアッシュに仕上げました。
Before
新生部3㎝ 既染部11~12Lv
Color
新生部 I-7A:I-13A=2:1(2剤6%)
既染部 I-7A:I-13A=2:1(2剤4%)
アンダーの暗い髪をブリーチ無でアッシュ感を強めた事例
カラー履歴の無いお客さま。ブリーチなど明るめにはしたくないが、色味を感じるように染めたいと難しいオーダー。
5・13LvのMix、2剤6%使用で、黒髪をできるだけリフトして、色味を濃く入れるようにしました。
8Lv程度に着地し、光に当たると青味をかすかに感じる仕上がりになりました。
Before
カラー履歴無
Color
全体 I-5A:I-13A=1:1(2剤6%)
トーンダウンの活用術
明るさは同じくらいにキープして色味を入れたいとき
明るさは変えずに髪色だけを変えたい。この場合、濃すぎる色味でカラーすると、想定以上にトーンダウンしすぎることがあります。
こういったときは色味が薄くなるように調整した方が失敗が少なく染められます。
トーンダウンで濃くなりすぎないようにする
9Lvをクリアで薄めてあげるか、一番濃さの無い色味である13Lvを使用(2剤は2%)すると、
トーンダウンで暗くなりすぎないように染めることができます。
このとき2剤は、リフト力が少なくダメージを抑えられる2%を使用します。
2剤の選定でもリフト力や色の濃さは変わる
2剤の選定でも発色が変わってきます。
リフト力が必要なときは6%
- 新生部や低明度の髪を明るくしながら染めたい
- 赤味、オレンジ味をしっかり抑えながら色味を出したい
ダメージを抑えたいときは2%
- 既染部やブリーチ毛
- 明るくしたくない、明るくする必要がない
リフトとダメージ抑制をバランス良く行いたいときは4%
ファッションカラー事例色々!イロリドカラーカタログ
濃厚な発色『イロリド』とコントロールカラー『トリートメントティント』を使用したファッションカラー事例をご紹介。
事例を参考にいただくことで、希望の仕上がりの色味に近づけることができます。ぜひご活用ください。