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【カラーの新しい選択肢】ノンジアミンタイプのトリートメントカラーって何?

サロンさまからのご要望が多かった、「ノンジアミンカラー」。「塩基性タイプのノンジアミンカラーって何?」「アルカリカラーやマニキュアと何が違うの?」という方はまずこちらを確認ください!

↓NODIAをプロデュースいただいたHair’s LOGの小野敦之さんのセミナー動画からもご確認いただけます

「ノンジアミンカラー」って何?

一般に使用されているヘアカラー(オシャレ染め、白髪染め)と呼ばれているものは、アルカリカラーに分類され『ジアミン染料』と呼ばれる酸化染料を含みます。

この『ジアミン染料』は発色・色持ちが良く、ヘアカラー(特に白髪染め)にとっては欠かすことのできない優れた化学染料です。

しかし、このジアミン染料はアレルギーを起こしやすい物質であり、ジアミン染料を含むアルカリカラーを使用し続けていると、アレルギー(かゆみや腫れ)を起こしてしまうことあります。

一度ジアミンアレルギーになると、二度とアルカリカラーはできません。

ジアミンアレルギーのお客さまでも白髪染めができるカラーが「ノンジアミンカラー」になります。

ジアミンアレルギーについて

アレルギーには大きく2つあります。

ヘアカラーによるアレルギーの原因はさまざまですが、大きく分けると次の2つがあります。

刺激性接触皮膚炎・・・皮膚が敏感な方や、皮膚にキズがあったりとバリア機能が弱っているときに、刺激物質に触れることで「傷み」などを起こす症状。

アレルギー性接触皮膚炎・・・アレルギー物質から体を守るために免疫が過剰反応する症状で、花粉症のように、そのアレルギー成分がその人の許容量を超えた時に起こります。

アルカリカラーなどの一般的なヘアカラーの多くにはジアミンなどの「酸化染料」が含まれています。

酸化染料は髪の内部で化学反応を起こして定着しますので、しっかり染めるにはとても大切な物質ですが、ジアミン系の酸化染料はアレルギー性接触皮膚炎の原因になりやすいという報告があります(ジアミンアレルギー)。一度これらの物質が原因でアレルギーを起こしてしまうと、二度とアルカリカラーはできません。

「アレルギー性接触皮膚炎」の報告は5年で1,000軒以上あります

■消費者庁の事故情報データバンクに登録されている毛染めによる皮膚障害事例の件数の推移

ジアミンアレルギーは消費者庁に報告されているだけでもこれだけの軒数があり、ヘアカラーのかぶれによる注意喚起やパッチテストの実施などが推奨されています。

「アレルギー性接触皮膚炎」を避けるには?

特にジアミン系の酸化染料を含むカラーをしないことが重要です。

最もアレルギーリスクが高いと言われるジアミン系染料である「パラフェニレンジアミン」以外にも、「トルエン-2,5-ジアミン」などその他のジアミン系物質や、「パラアミノフェノール」などのモノアミン系物質が含まれているカラー剤もアレルギーリスクがあります。
※オーガニック配合のカラー剤や低アルカリのカラー剤でも、酸化染料が原因であるアレルギートラブルを避けることはできません。

酸化染料が含まれていないカラー剤とは

酸化染料が入っていない染毛剤として代表的なものはヘアマニキュアや天然ヘナですが、それぞれ課題があり現状の対策にサロンさまも、お客さまも満足しきれていません。

「NODIA」はジアミンなどの酸化染料が0(ゼロ)の安心ヘアカラー

NODIAは塩基性・HC染料を使用し、ジアミンなどの酸化染料を一切含まないノンジアミンカラーです。

塩基性・HC染料の課題である白髪の染まりを高め、納得の仕上がりに。

  • 酸化染料を一切含まない、ノンジアミン・ノン酸化染料カラー
  • 塩基性・HC染料使用でも白髪に納得の染まり
  • アルカリカラーのようにキューティクルを開いたり、リフトしたりしないので、ダメージが少ない
  • 頭皮が染着しにくい(根元から染められる)
  • 赤味を抑えた自然な色味

ジアミンアレルギーに悩むお客さまに対応できるカラー剤です。あらゆるお客さまに対応するための提案幅を広げるための新しい選択肢として、ぜひご検討ください!

NODIAについて詳しくはコチラ!

塩基性・HC染料とは?

塩基性・HC染料とは

髪の内部ではなく、髪の表面でのイオン結合やキューティクルの隙間に入り込んでの発色で染色します。アルカリカラーと比べると色持ちが良くない点がデメリットですが、ジアミンなどの酸化染料が含まれていないので、アレルギーリスクが非常に低く、キューティクルを開きませんのでダメージが少ないのが特長です。

NODIAをご使用いただく前に知っていただきたいこと

①パラフェニレンジアミンなどの酸化染料不使用ですが、すべてのアレルギーには対応していません。
●アレルギー体質の方、アレルギーが起こるリスクを避けたい方は必ず理美容サロンさまで皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を実施いただいてください。

※皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について詳しくは「日本ヘアカラー工業会」のホームページをご覧ください。

②塩基性染料を使用しているため、一般的なカラートリートメントと同様に数日は色流れがあります。

●染めて数日はシャンプー時に色流れしますので、洗髪時はすすぎを十分に行っていただくようにご案内ください。ノジアカラーキープシャンプーを使用すると色落ちは大幅に軽減できます。
●髪が濡れている状態では色落ちをしやすくなりますので、なるべく早く乾かしてください。数日はお風呂上りや夏場の汗(帽子など)やプール等で注意が必要であることをご案内ください。

③アルカリカラーと違い、リフト力がありませんので、髪が明るくしながら染めることはできません。

④塩基性カラーとして納得の染まりを実現していますが、アルカリカラーと比べて染まりは劣ります。

●染まりを高めるため、サポートクリームは必ずご使用ください。染まりにくい箇所に使用する補助アイテム(カラーアシストウォーター)もございます。また加温や塗布量、スライス幅などもポイントになりますので、ご使用方法を良くご覧ください。
●繰り返し染めるとだんだん色が定着しますので、既染部の褪色はほとんど気にならなくなります。